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イキテレラ 11


「王子はまた、毎晩あなたの寝室に通ってらっしゃるようね。」
お茶を飲むイキテレラの隣で、王妃がほほほと笑った。
「この分じゃ、2人目もすぐ出来るでしょうね。」
 
わたくし、ちゃんと世継ぎを産みましたわ
これでもう役目は終わった、と思っていたのに・・・
気落ちしているイキテレラの頬に、王妃が手を伸ばした。
 
「わたくしには王子の気持ちがわかるわ。
 可愛いイキテレラ。」
 
 
王妃の指が、イキテレラのまぶたを撫ぜ
まつげをかすめ、唇をなぞった。
 
「わたくしの事も恐い・・・?」
王妃の唇が、イキテレラの右の頬を這う。
イキテレラに返事は出来なかった。
王妃の唇がイキテレラの唇をふさいだからである。
 
イキテレラの倫理観では、ありえない出来事だったが
王妃の繊細な動作は、王子との行為よりはよっぽどマシに思えた。
 
「王子の事は、もうしばらく我慢なさい。
 あの子にはわたくしが適当な妾を見繕ってあげますわ。」
王妃はイキテレラの耳元でささやいた。
 
 
昼間は母親、夜は息子、と、とんだ変則的な親子どんぶりだが
この腐敗した性生活は、早々に終わりを告げた。
 
王妃とイキテレラの目の前には
血に染まった胸で息絶えた王と
血に染まった剣を持ち、立ち尽くす王子が
月光に照らされて浮かび上がっていた。
 
「王子、あなた、何をしているの?」
王妃が震える声で訊く。
 
「父上は、我が妃と密通しておりました。
 ですから斬りました。」
 
 
王妃とイキテレラが、思わず顔を見合う。
確かに王子以外にイキテレラに近付ける男性は、王しかいない。
だがイキテレラと密通していたのは、王妃であって王ではない。
 
「わたくし、王さまとそのような事はいたしておりません!」
イキテレラの叫びを、王子が迷いもなく否定した。
「・・・嘘ですね!」
 
 
「何故そう思うのですか? 王子よ。」
王妃の問いに、王子が答えた。
 
「最近、妃の体が柔らかくなりました。
 我が妃は、他の者に抱かれている。
 私にはわかるのです。」
 
イキテレラには、その言葉の意味はわからなかったが
激しい嫌悪感に襲われた。
「何て汚らわしい・・・。」
 
吐き捨てるように言い、部屋を出て行こうとするイキテレラを王妃が留める。
「お待ちなさい、このままにしておくわけにはいきません。
 たとえ王子と言えども、王殺しは重罪なのです。
 王国を混乱させてはなりません。」
 
 
王妃が部屋を出て行き、ひとりの従者を連れて戻った。
「こ、これは何が起きたんですか?」
倒れている王を見て狼狽する従者を、王妃が斬った。
 
「この者が王を殺したので、王子が成敗したのです。」
王妃は、剣を床に投げ捨てた。
「さあ、人を呼びなさい。」
 
そう王子に命じると、王妃は王にとりすがって泣き始めた。
 
 
 続く
 
 
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コメント:3

奈々 10-06-08 (火) 16:20

百合は萌えない(´・ω・`)

王子を男の娘ってのは、萌えるよな?

まいこ 10-06-08 (火) 20:29

。・゚゚・(>Д<;)・゚゚・ワーーン

どこに向かっているのやら…

あしゅ 10-06-09 (水) 12:52

奈々、萌える萌えないで読んどるのか・・・。
あっ、そうか、腐というのはそういう生態だったなw

萌えを外してすまんだった。
にしても、今でも “百合” って言うんだー。
用語、結構変わらんのだなあ。

王子を男の娘?
リボンの騎士のような話か?
ふ・・・古すぎる?w

まいこ、どうもすいません。
でも大丈夫。
今後は大した展開にならないから。

んでこの話の次は、楽しい話にしよう!
と、もう私の脳内では逃避が始まってるから。
あはは。

・・・とほほ・・・。

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