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2013-07

過去記事

週で一番、元気がない日が月曜なんだ。
そんな月曜、しかも月初めのクヨクヨ記事ごめん!

 

時々、ブログを止めようかな、と思う時がある。
それは自分の初期の記事を読んだ時。

何を逃げとんのか、と思われそうだが
私は書いた記事は読み返さないのである。

それを読み返してしまうのは
その大昔の記事にコメントをされてて
普通ならコメントだけを読んで返信をするのだけど
たまについうっかり記事本文を読んじゃう時があるのだ。

それでなくとも、苦情や反論などは
本文を確認しなきゃいけない。

 

それで読み返すと、必ず、か・な・ら・ず
「私、こんな事、書いてたんだ・・・。」
と、愕然とするのである。

調べものをしていて、昔の記事のリストを見た時も
タイトルを見ても、内容を思い出せないどころか
何? このタイトル・・・、と首をかしげる始末。

今、時々消したホームページの記事を書き直して
ブログに載せているけど
読むと、よくこんな事を書いてたな、と恐くなる。
昔の私、尖ってるーーー。

 

そうやって書いたものを放置しているけど
そんなんで “責任” って取れるんだろうか?
もう、ただひたすら土下座だよな。
だったら書かない方が良いんじゃねえ?

と、自己嫌悪に陥るんだけど
私の最悪なところは、その自己批判も
数時間後には忘れて、ブログを書き続けて10年。

こうじゃないと、誰でも読めるネットに
記事をアップしようとはしないよな。

ブロガーって、実は凄く図太い人種かも・・・。

 

でも、この悩みは、その内に収まりそう。
加齢のせいで、穏やかになっとるし
精神的にも体力的にも、長文叫びのパワーも衰えているからだ。

でもアホウはいらん一言があるんで
気をつけるに越した事はない。

頑張れ、私!

 


今、他記事のコメント欄で話題の日焼け止め。
石鹸で落ちる無添加ナチュラルコスメ。
大容量の125ml!

殿のご自慢 38

乾行がふと伊吹の視線に気付き、手招きをした。
「よお、何をボーッと突っ立っているんだよ。」
伊吹が決まりが悪そうに歩いて来る。
「いや、邪魔をしたらいかんと思って。」

乾行が何気なく言う。
「おまえが邪魔なわけがないだろう、この野郎。」
「でも伊吹さまに見られていると、少し緊張いたしますわ。」

青葉が笑う。
その笑顔に、伊吹が遅れて合わせる。

 

「よお、伊吹、姫さんがどんだけ上達したか
ちょっと、し合ってみてくれないか?」
伊吹に槍の代わりの長い棒をポンと投げた。

「これは?」
「ああ、それは練習用に俺が作ったのだ。
藁 (わら) を硬く絞って布で巻いてある。
木よりは危なくないだろ?」

「ほお・・・。」
その模擬槍をあちこち見ながら、伊吹は感心した。
乾行には師の才があるようだ。
青葉はこれを見抜いていたのか・・・?

 

青葉は手に持つ同じ模擬槍を伊吹に向けた。
「お願いいたします。」
それを受けて伊吹も、スッと模擬槍を上げる。

こうやって見合うだけでも、前の青葉とは違う。
槍先から落ち着きと鋭さが伝わってくる。

逆に考えると、前の腕で先駆けなど自殺行為も同然だ。
よく何戦か、生き残ってこれたものよ・・・。
伊吹は青葉が “運が良かっただけ” とわかり、愕然とした。

運も実力の内、と言うが、そのような不確実なものには頼れぬ。
この稽古は、青葉を生かすためには本当に必要なものなのだ。

 

青葉の目に力が入る。
くる!
突いてきたところをはらい上げ、そのまま上から叩き下ろす!

青葉の頭上で模擬槍を寸止めして終わる試合。
だが次の瞬間、よろけたのは伊吹であった。
青葉の突きが、右肩にまともに入ってしまったのである。

「伊吹さま!」
青葉がうろたえて、抱きかかえようとする。
「すまぬ、大丈夫だ。」

言葉とは裏腹に、かなり痛そうである。
いくら藁で作ってあるとは言え
真っ直ぐに突かれたら衝撃も大きい。

 

乾行が解せないといった表情で訊く。
「何やってんだあ?
お前なら簡単にかわせただろう。」
伊吹が肩を押さえながら、槍を乾行に返す。

「いくら模擬槍といえ、青葉には向けられぬ。」

その言葉を聞いて、青葉が青ざめる。
自分は容赦なく突きを入れたからだ。

慌てて伊吹が言いつくろう。
「い、いや、そなたは女だし、そなたの稽古だから・・・。
・・・・・俺にはやはり教えられぬ。
おまえが適任だな、乾行。」

青葉が手当てをしようとするのを断り、
稽古を続けるように言い残し
伊吹はいつもの笑顔で去って行った。

青葉はその背中を見送りながら
どうして良いのか、わからない様子である。

 

確かに互いに強く愛し合ってはいる。
障害が多い結び付きゆえの、辛い立場なのもわかる。
だが・・・、何だ? この引っ掛かりは。

乾行は、ふたりの “色” の違いのようなものに
不安を覚えた。

 

続く

 

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よき父親

ハリウッド映画でよくある話だけど
夫もしくは父親が忙しいのを責める設定、
それがものすごく腹が立つ。

あれ、何なの?
“家族を大事にする” には
たとえ全米の危機を放っといても
授業参観とか行かなくちゃいけないの?

仕事がちょっとたてこんでいたら
すぐ離婚だの父親失格だの言われるの?
誰のおかげで住んで着て食えるのか、考えないの?

 

私の父親は年中無休の仕事をしていた。
参観日は一回しか来た事がないし
運動会とか行事関係など、一度も来た事がない。

それを私は寂しいとも思わなかった。
普段から忙しいのを目にしていたし
何より母親のしつけがあったからである。

母親は、事あるごとに言っていた。
「あなたがこれを食べられる (or着られる) のも
おとうちゃまが仕事をしてくれているからなのよ。」
 

言っておくが、私は “おとうちゃま” とは呼んでいないぞ。
かあちゃんの勝手な母親ドリームで
私は乳児の頃に、来る客来る客がこぞって
「パパはどれ?」「ママはどれ?」 と、やってくれたせいで
“パパ”“ママ” 呼びになったのだ。

母親が病弱で、しょっちゅう近所に預けられていたので
そこんちの人が、“おとうさん”“おかあさん”。
よって私の実親は、死んでも “パパ”“ママ” なのである。

ここで、“とうちゃん”“かあちゃん” と言っているのは
“パパ”“ママ” じゃ締まらないし
かといって “おやじ”“おふくろ” は、あんまりだろ
というわけなのだ。

 

母親は、クリスマスツリーを飾り付け
ケーキを食わせながらも
「このプレゼントは、おとうちゃまが
一生懸命に働いてくれるから買えたのよ。
知らないおじいさんが持ってきてくれるわけじゃないのよ。」
と、幼児の私に、サンタクロース全否定をかましてくれた。

おかげで、妙なドリームは見ずに済んだが
私のイベント嫌いを、このせいにして良いかな?

 

そういう母親のおかげで、父親が家庭をかえりみないのも
理不尽な事で怒られるのも、毎晩酔っ払って騒ぐのも
仕事が忙しいからだ、で納得できた。

今、たった今、気付いたけど
うちのとうちゃんはアル中の子供嫌いだったようだ。
一日も飲まない日はなかったし
私が大人になってからしか相手にしてくれなかったもん。
うわ、最悪の家庭環境・・・。

かあちゃんがしきりに、とうちゃんを擁護していたのも
自分にそう言い聞かせていた面もあるんだろうな。

 

だから私は、何とかして時間を作ろうとする
映画やドラマの主人公がうっとうしい。
そして、忙しい主人公を休ませようとする妻子が
ものすごく頭に来る。

何で家庭ドラマをストーリーに入れるんだろう?
すぐ恋愛が始まるのもそうだけど
そういう横道、いらねえんじゃねえの?

私の言う事を聞いていると
えらい殺伐とした話になるだろうけど
そういう話をアホウが観て、真に受けて
バカンスを要求したり、労働時間を短縮したりしかねん。
そういう事をしている場合か? アメリカ。

 

て言うか、日本って
どこどこの国はこんなに幸せ感があって
休みも多くて、と、すぐ比べるけど
国力は? GDPは? GNPは?
それらが日本以上の国と比較せえよ。

ああ、もう、ほんとイライラする!
日本があくせく働いてる間に
シェスタとかやってる国とか
ユーロのお荷物になってるじゃねえかよ。

よそはよそ、うちはうち!!!
民族には個性があるんだから
財布は一緒にしない方が良いと思う。

けど、日本はムダな手順が多い事もあるから
それは国内の問題として、どことも比べずに
改良していくべきなのはある。

 

ドラマや映画を観る度に思うんだけど
家族を守るために、家庭より優先すべき時ってあるよな。

私がこういう考えなのは、すべて親のせい。 ほほほ

 


季節外れにも程があるアフィリ。
南半球は真夏のクリスマスだから
と、わけのわからない理由付け。
オーストラリアじゃ
サンタ、いや、どっかの知らないおじいさんが
あの格好でサーフィンしながら来るんだってよ。

殿のご自慢 39

高雄の眉間にシワは寄らない。
心を探られないように、無表情を心掛けているからだ。

乾行が、ふたりは大丈夫なのか、と言ってきた。
ふん、あの無神経な青馬鹿姫のせいで、
大丈夫なわけがないだろう。

「男女の恋路に関してだったら、俺にも多少は役に立てるが
ふたりの苦労は政治に関わる事で、それは俺には無理だ。
おまえが助けになってやれよ。」

 

わかっておる。
あの青馬鹿姫を助けるなど不本意だが
伊吹の命運が懸かっているならば仕方がない。

しかしあの、地に足が付かぬ乾行にさえ心配されるなど
これはやはり、間違えた婚姻だな・・・。

私があの時に姫を捕らえなければ・・・
本来、そうした意味のない “もしも” は考えない高雄の脳裏に
一瞬でもそれがよぎったのは、後悔の大きさを表していた。

 

高雄は伊吹を探した。
主だった場所にはいなかったので、竹林に足を向ける。
伊吹は、岩に持たれて座っていた。

よお、と左手を上げる伊吹に、高雄はピンときた。
「ちょっと見せてみろ。」

伊吹の着物の衿をめくると、右肩が腫れ上がっている。
「・・・あの青馬鹿姫、自分の夫に容赦のない・・・。」
思わず口に出てしまった言葉を、伊吹は聞き逃さなかった。
「青馬鹿姫?」

「あ、いや、つい。」
珍しく、しどろもどろになる高雄に
伊吹は腹を抱えて、転げ回って笑った。

「あ・・・、あおばひめじゃなく、あおばかひめ?
あーっはははははは」

その大笑いを、高雄は不思議に思った。
何をおいても愛する女の悪口仇名を、ここまで笑えるか?

 

しばらく笑い転げていた伊吹だったが、急に笑うのを止めた。
だが、そのまま寝転がっている。

高雄は声を掛けようか迷った。
このように、伊吹らしくない伊吹は初めてだからである。

「・・・すまぬ。
俺にもどうして良いのかわからないのだ・・・。」
ようやく座り直した伊吹は、着物に付いた笹を掃う。

 

「おまえは青葉が嫌いなのだな?」
伊吹の質問に、高雄は嘘を付いた。
妻と親友が仲が悪いのは辛いことだ。

「いや、そのような事はないぞ。」
「そうか、それは良かった。」
ホッとする高雄に、伊吹が言う。

「おまえがそう言うという事は、本当に嫌いなのだな。
人の妻を好きだったら、嫌いな振りをする。」

 

「・・・・・・・・・・・」
高雄は観念した。

「ああ。 あの姫の事は大嫌いだ。
だが、おまえには幸せになってほしい。
だから “ふたりの幸せ” のための助力は惜しまぬぞ。」

 

「そうか・・・。
ありがとう。」
伊吹は背中を向けたまま振り向かない。
が、次の瞬間、信じられない言葉が高雄の耳に入ってきた。

「俺の妻を嫌いでいてくれて、ありがとう。」

 

伊吹は両手で顔を覆った。
「おまえが青葉を嫌いだという事が、俺はものすごく嬉しい。
青葉が大切なのに、愛しているのに
世界中から嫌われてほしいと願う気持ちがある。
俺は・・・、俺は・・・、
何故このように醜くなったのか・・・。」

高雄は後ろから伊吹を抱きしめた。
「伊吹、大丈夫だ、案じる必要はない。
初めての恋には狂うものだと乾行が言っていた。
だからおまえのその、わからない感情は一時的なものだ。
落ち着けば治まる。
おまえは何も変わってはいない、大丈夫だ!」

 

家だ身分だなど、失っても命さえあれば何とかなる。
その命も、失ったら終わり。
だが、“大事なもの” ほど恐いものはない。
手にしてしまったら、失う恐怖に囚われる。

それを知らない高雄には、伊吹の苦悩がわからなかった。
ただ “恋に狂う” 事に対する嫌悪感が出ただけであった。

 

“伊吹は弱くなってしまった”
高雄はそう思った。

 

続く

 

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文字数の質問

まだまだニューブログに不慣れで
試行錯誤しているけど
その上に、縛りプレイじゃないけれど
ちょっと自分を緊縛しちゃおうかな、と。
・・・自縛・・・、ふへへ

あっ、娯楽じゃねえだよ。
社会のためだよ。

 

私はパソコンで記事を書いているんだけど
ここに来ている人は、スマホが多いよな?
今の改行方式では読みにくいらしくて
まことに、ごめんだった。

携帯等でブログを見書きする事は
絶対に私はないんだけど
今後も増えるだろうスマホ使用の人が
見やすいように、心掛けていきたいんだ。

 

私は改行や文字空けに関して
私自身のためのこだわりがある。
それは長文読めない私が読みやすいもの!

この前の記事で、
過去記事は読まないって言ってたくせに!

だって、しょうがないじゃない。
読み直さざるを得ない時もくるですの。
あと、長文を書いてて混乱するですの。

 

私のこの自分勝手な都合が
世界の迷惑にならないためにも
皆の今見ている画面の
全角文字で、改行せずの横1行の
最多文字数を教えてほしいんだー。

「○文字」 と、ひとことで良いから
匿名で良いから
「見にくい」 等の苦情も受け付けるから
どうか普段コメントしない人も
モニターを指紋だらけにしつつ
1行を数えて、私に教えてくださいーーーっ。

見本
1234567890123456789012345678901234567890

 

普通の携帯の人は多分ごめん。
データが集まらないとわからないけど
きっとスマホに近い数値になるだろう。
でも完璧に見やすくなれるかどうか。

あと、パソコンの人もごめん。
やたら改行が多くて
動いている内にキャミブラがズレて
縦に長い胸になっとる私の乳のごとく
縦に長い記事になるだろうけど
大画面の余裕で流して、お願い!

 

出来る限りなるべく、皆の意見を参考に
1行の文字数を考えて
記事を書きたいと思っているんで

どうか、ご協力を
よろしくお願いいたしますー。

 


これのCMの歌、
「虫コナーズですのー」 と歌ってると思って
面白い歌だな、と感心していたのに
真実は、「虫コナーズテクノ」 だそうだ。
何だかガックリ・・・。

殿のご自慢 40

上達して “つまらなくなった” 青葉は
それでも士気を上げる道具として
吾妻家とのいくさには
必ずかり出されていた。

 

もう日が暮れる。
この分では、明日もいくさは激しいのでしょう。

陣に戻りながら北東の空を見上げた。
乾行さまは、山城家跡地の平定だと聞いた。

わたくしがいるから、伊吹さまはこちらに来ているけど
出来るのなら伊吹さまや、今回は城番の高雄さまと
一緒に戦場を伸び伸びとお駆けになりたいでしょうね。

それから溜め息を付いた。
さあ、わたくしはこれから酒盛りですわ。
何故いくさに来てまで、
宴を開かねばならないのかしら・・・。

 

「どうした? 疲れたのか?」
伊吹の声に我に返る。

少しだけ振り向いたら、もうそこには伊吹がいる。
双翼の陣がふたりの定番になってはいたが
戦いの最中以外は、伊吹は必ず青葉の側にいた。

周囲もそれをわかっていて、ふたりがどんなに離れていても
いくさが終わると、伊吹の場所から青葉へと
兵の群れが割れて道を作った。

伊吹はそこを通って、その先にいる青葉の元へと向かう。
血まみれの花を迎えに行くのだ。

 

「はい、少し・・・。」
青葉の言葉に、伊吹は馬を横に並べた。

「そうか、このいくさ、数日はかかるだろう。
そなたは今宵の宴は休め。
俺も顔を出したらすぐ戻る。」

「はい、ありがとうございます。」
青葉は伊吹の優しさに素直に甘えた。

 

最初は心配で心配で、目の前の敵よりも
遠くの青葉に意識がいっていた。
指の先ほどの大きさでも、
青葉が泣いているのがわかり
どんなに助けに向かいたかったか。

だが俺も槍大将。
持ち場を、兵を捨てられぬ。
その苦悩が加わり、前にも増して
いくさが苦痛でしょうがなかった。

それがこの頃の青葉は落ち着いている。
離れていても、こちらの兵にも影響を与えるほど
いくさ場の “流れ” を作れるようになった。

腕はまだまだだが、場の掴み方は天性のものであろう。
このまま育てば、良いいくさ人になりそうだな。
伊吹はそう感じたが、それは男であればの事。
男の才が女に備わっていても、
己を苦しめる材料でしかない。

 

青葉と伊吹が安定した戦いをしている時に
城番をしていた高雄に、一報が入る。
北東の地で反乱が起こったという。

馬鹿な!
あそこには今、乾行が行っている。

高雄は慌てて、青葉たちの近くにいる
八島の殿に早馬を出した。
八島の殿の返事は、“武運を祈る” であった。
これすなわち、“迎え撃て” という事。

 

乾行の軍は、最近そのあたりに
はびこっていた野盗の成敗を目的にしているだけで
いくさのつもりはないので、その準備はしていない。
“反乱” は予定外の動き。

それでも乾行なら、半農の兵の群れなどどうにか出来るはず。
だが、その乾行から援軍の要請が来ているのだ。

これはただごとではない!
そう感じた高雄は独断で兵を率いて、
乾行の元へと休みなく駆けた。

 

続く

 

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誕生日

私、今日が誕生日なんだ。
ああ、「おめでとう」 は、いらねえ。
そういう行事には興味がないんだ。

かに座。 マークは69。
12星座中、一番母性が強いんだと。

この話を聞いてから
“占い” というものを信じなくなった。
私に母性ーーー? って感じで。

 

私がガキの頃は
“お誕生日会” みたいなんが
行なわれていた。

学校ではその月に誕生日の子を
まとめてお祝いしてたし
家庭では友達を呼んで
パーティーをしていた。

かあちゃんがな、また
こういう時にはりきるんだ。
スイカの中身をえぐって
皮を器にしたフルーツポンチとか。
ほんと、浮かれポンチだったよ。

 

私はガキの頃から
誕生日の何が目出度いのか
さっぱりわからなかったんだが
実はちょい前まで
歳を取るのが嬉しかった。

だって同年代が汚くなっていくんだもん。
年齢を言うと、「見えない!」 と
驚かれるのが快感でさ。
このまま、周囲よりほんの少し
小綺麗なババアになっていくんだろうな
と、信じていたさ。

 

ところがな、世の中には
“老ける病気” っちゅうのが
存在するんだ。

ご近所の騒音のストレスで
ゴッと老けたところに
甲状腺機能低下になっちゃって
髪は抜けるわ白髪は増えるわ
今じゃすっかり乳もタレて
年齢の通り・・・。

よって、歳を取る醍醐味もなくなり
誕生日が “興味ない” から
逆に興味ありありの
“憎い” になってしもうた。

 

ぜんっぜん関係ない話だけど
靴がきつくなったんだよ。
今まで愛用してきた靴が
はいてて痛くなるんだ。
で、それがムクミかどうかわからない。

というのも、禁煙太りしたから
足も肉が付いた可能性もあるじゃん。
そんで、跡が付いて消えないのは
皮膚の老化かも知れないじゃん。

甲状腺でムクミが出るって話を
確かめられずに
看護師さんと、うーん、と
首をひねりあったよ。

 

あ、誕生日の話ね。
今回の “自分へのご褒美” は
サングラスを作っただよ。

目が良い人が羨ましいよ。
サングラスを安く買えるから
ファッションで遊べるじゃん。

こっちは近視乱視緑内障に
何か最近、白内障までヤバげだもんで
もう、気合いの1個を
諭吉を4人ばかし放出よ。

いやな、今まで持ってたサングラスが
ウルトラマンのような形で
子供に 「恐い」 と指差されたんで
ズーーーッと、かけてて居心地が悪くて。

でも光に弱い目だもんで
サングラスが必需品なんだよ。
だからノーマルな形を!
と意気込んでメガネ屋さんに行って

・・・ウルトラマンセブンのような
サングラスを作ってしまった・・・。

 

はあ・・・
どこでどう間違ったのか
買い物に行くと
特に諭吉を握り締めて行くと
えらい舞い上がって
ハイテンションになるんだよー。

私、そんなに贅沢をしないんで
ここぞ! の一品を買ってるんだ。
そのつもりなんだ。

なのに、リキが入りすぎて
「いつ着るんだ?」 みたいな服に
数万出したりするんだよー。
しまむらじゃ基本的なデザインを
手堅く選んでいるというのに・・・。

 

で、最近の私は、お出かけ時に
心の中でシュワッチシュワッチ言いつつ
ちょっとコソコソと歩いている。

最悪!
また5年後ぐらいに作り直そう。
今度こそはノーマルな形のを。

 

あ、ついでに普段かけてるメガネも
ブルーライトカットレンズにしたんだ。

眩しさが全然違う!

特にパソコンから出る光を
強力にカットしてくれてる気がする。
目の疲れがかなり軽減されたよ。

これ、店舗とかでも使われてる
殺人光線LEDの光も
キッチリやわらげてくれるから
光に弱いヴァンパイア属性の人
試してみんしゃい。
度が入ってなければ、安くであるから。

 

殿のご自慢 41

高雄の軍が着いた時には
味方はもう数兵しか残っていなかった。

だが、よくぞここまで持ちこたえた、
さすが乾行。
高雄はホッとした。

「おまえたち、よくぞ頑張ってくれた!
もう安心して良い。
敵は我らに任せよ。」

 

とは言うものの、高雄の軍を見た途端、
敵兵らは退却をしていた。
相手の素性がわからぬままの深追いは禁物だ。
高雄は追うのを止める。

残った兵の中に乾行がいない。
「乾行はどこだ?」

 

奇襲ゆえの混戦で
誰も乾行の行方を把握していない。
高雄は体中の毛がゾワッと逆立った。

まさか・・・・・・・・

死んだ武将は首を獲られる。
だが今回は “いくさ” ではない。
乾行はどこかに “いる” はず。

 

「乾行!!!」
大声で叫ぶも返事はない。

高雄は馬を降り
ぬかるみの中を歩き回った。
この悪路ゆえに・・・?
いや、乾行はいる、絶対にいる!!!

「乾行、どこだ、返事をしろ、馬鹿者!」
転がる泥まみれの死体を
ひとつひとつ見て行く。

こんなとこにいるはずがない
乾行がこんな奴らのところにいるはずがない
なのに何故私はここを探すのだ?

 

高雄の手が止まった。

ゆっくりと膝を付く。
覆い被さるように抱き締めた乾行の体は
まだ温かかった。

「おまえの居場所なんかいつでも探してやる、
と言っただろう。
こんなところで何をしてるのだ
馬鹿野郎・・・。」

その純白の鎧と、麗しい面立ち
そして冷徹な言動ゆえに
兵たちに密かに “根雪さま” と
呼ばれている高雄が
泥まみれになるのも厭わず (いとわず)
人前で声を上げて泣いたのは
その人生で、最初で最後のこと。

 

凱旋した伊吹と青葉にも、
その知らせは寝耳に水であった。
ふたりとも、状況を理解できずに訊き直す。
それでもにわかには信じられず、
その目で確かめに走る。

乾行の遺体は清められて
布団に寝せられていた。
まるで眠っているかのようであった。

 

わあっ と泣き出したのは伊吹の方であった。
青葉は、そこらにいた者に詰め寄った。
「何故このような事になったのです?」

「は、はあ、生き残った者たちによると
野盗を討ちに向かう途中の谷の道で
急に大勢の敵兵が頭上から襲ってきて
それから乱戦になって
何が何やら、と・・・。」

兵?
野盗じゃなくて、“敵兵” ?

青葉は八島の殿のところへ向かった。
「大殿さまはどこにおわします?」

無鉄砲なのは、いつも女。

 

続く

 

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キユーピーのラベル

うちの自治体のビンのゴミ出しは
ラベルを剥がして洗わなければならない。

リサイクルするなら、業者でも洗うのに
家庭でも、洗剤と水を使って
ビンや缶を洗わなきゃいけないって
水はエコ的には使いまくって良いのか?

という文句は、また今度ネチネチ言うとして
メーカーに怒りたいのが、ラベル!!!

すぐ剥げないのって、何なの?
剥げなくても良いよ。
水に浸けておいたら
紙部分はモロモロ取れてくるから。

でも水に浸けてても
剥げないのがあるんだよ!

 

本気でエコをしたいのなら
それこそ、リサイクルを
しやすいようにすべきなのに
剥げない、洗いにくい、分別しにくい、じゃ
その商品自体を買うのを止めよう
という気になるだけ。

はっ、節約か?
購買意欲をなくさせて
消費を抑えさせたいんか?
そんな事をしたら
経済が回らないだろうー。

 

私はエコが嫌いで、その理由は
消費者に負担を掛けている割には
効率が悪いような気がするのや
エコの名を借りた
騙しが多そうだからである。

エコ自体は良いと思うんだけど
それをやる人たちの思惑に
不信感があるわけだ。

でも、反社会的にはなりたくないので
脳内で文句を言いつつも、言われた通りに
ゴミの分別をやってるわけだが
これが、うっとうしい事いとやばし。

ビン、缶、ペットボトル、割れ物と
物凄い数の分別になってて、
台所のスペースをゴミ置き場が
圧迫するんだよーーー。

そんで、ゴミの日まで何週間も
ゴミを捨てられない。
こりゃ、洗うなと言われても洗うよな。
臭ってくるだろ、そのまま放置してたら。

ゴミ収集って、自治体によって違うので
もっとラクなところに住みたかったよ・・・。

 

私は体力がないので、動く前に
栄養ドリンクを飲む時があるんだけど
そのラベルを剥がすのに
どんだけ時間が掛かるか。

キレイに剥がれたやつに
当たった事がないどころか
ラベルのツルツルの部分までもが
剥ぎにくいものもある。

ちなみにな、栄養ドリンクってな
明日の元気を
今日に持ってくるものなんだそうな。
ま、そうだろうな。
プラシーボにせよ
飲んだ後はいつも以上に動いてしまって
翌日はグッタリだよ。

 

そんな中、私を感激させたのが
ネスカフェゴールドブレンドと
キユーピードレッシング。

ラベルがペリペリペリーーーと
すっげえ簡単にキレイに剥がれるんだよ!

もう、おおおおおおおおお!!! だよ。
剥いだ後は、気分良くジャブジャブ洗えたよ。

ネスカフェは詰め替えしてたし
キユーピーのドレッシングは
あまり使わなかったんだけど
やっぱり大手メーカーは違うよな。
分別の事も考えてくれている。

今度からドレッシングに飽きたら
キユーピーを第一候補にするようにするよ。

 

キユーピーと言えば、3分クッキングだが
うちの故とうちゃんが昼飯を食いに帰宅して
TVを点けると、いつも
ちょうどその番組をやってたんだ。

で、とうちゃんは熱心に観て
料理はすべて3分で出来るものだと
思い込んでしまった。

もう、かあちゃんが軽んじられて怒る怒る
(陰で)。
番組内では、「○分焼いてください」だの
「これが切っておいたものです」 だの
ちゃんと時間が掛かる
って説明しているのに
何でそこをナチュラルに
すっ飛ばして聞くかなあ。

 

そんなとうちゃんの唯一出来る料理は
そうめんを茹でる事で
そうめんがこれまた、最長2分!

結婚した私に、そうめんの茹で方を
懇々と説明してくれたが
おめえの娘は、食欲のない夏は
そうめんしか食わねえんだよ
とは言えなかった。

ついでに、そうめんも茹でられない、と
みなしている娘を
嫁に出した罪悪感はなかったのだろうか?
私が自力で家事を最低限できる娘で
良かったよのお。
結局、離婚したけど
原因は家事じゃねえもんな、ふふん。

 

話が逸れたが、キユーピーのCMは
いつもいつも美しさや雰囲気が
飛び抜けて洗練されている、と思う。

話、逸れたまま戻ってないがな
キューピーじゃなくて
キユーピーだってさ。

 


ストラップになる大きさの
キューピー人形の服の手編み本。
可愛くて、なごむんだってさ。

天才私は編み物、出来るぞ。
ガッチガチの、矢をもはじく
鎖帷子のようなセーターを編んだ。
立つんだ、セーターが。
要するにヘタなんだな。 ほほほ

殿のご自慢 42

八島の殿は茶を点てていた。

「おお、青葉姫
こたびの活躍は見事であった。
こちらへ座って一服付き合ってくれぬか。」
青葉は一瞬苛だったが
とりあえず大人しく座った。

 

座っていると
あたりが妙に静かな事に気付く。
そう言えば、案内されて無我夢中で来たけど
ここは大殿さまの個人の区画。
城の中でも奥まった
人がいないところなのね。

静寂の中で
青葉の五感が研ぎ澄まされていく。
お湯がシュンシュンと沸く音がする。

 

「わしが悲しんでいないと思うかね?」
青葉はその言葉にムッとした。

「・・・卑怯でございますわ。
このように頭を冷やされたら
大殿さまの気持ちまで
わかってしまいます。」

八島の殿は、ニヤリと笑った。
「そう。
わしがそちを好きなのは
そういうとこなのじゃよ。」

八島の殿が、釜に差し水をする。
「人はその面 (おもて) の美しさに
魅入られるが
そちの真の魅力は、その美しい毒にある。」

 

「毒・・・?」
青葉は八島の殿の言葉の意味がわからず、
侮辱された気分になった。

「おや、冷えた頭がまた沸騰してきたかね?
山出しの手習いじゃが、まあ飲んでくれ。」

差し出されたお茶を飲んだ青葉は
溜め息を付いた。
「結構なお服加減で・・・。」

 

青葉は言葉を途中で止めて、しばらく黙り込んだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・
本当に美味しゅうございました・・・。
はあ・・・
怒らせられたり、落ち着かされたり
これでは、わたくしが
馬鹿みたいでございますわ・・・。」

八島の殿はあぐらをかいた膝に肘を乗せ
その手で頬杖をつきながら、
無言でニヤニヤするだけであった。

 

何気なく庭を見ると
こじんまりとした中庭に
計算された木や石の配置がなされている。
あら・・・、大殿さまは意外に
繊細なご趣味をお持ちなのですのね。

無言で木の葉を眺めていると、
涙がポロポロとこぼれてくる。
「乾行さまは、わたくしの
師でいらっしゃいました。
仇を討ちとうございます。」

「皆、そうよ。
あやつに敵はおらなんだ。
あの自由さに憧れこそすれど
嫌う気にはなれぬ。」

ああ、そうでございますわ・・・
わたくしよりも皆さん、
長いお付き合いでらっしゃいますものね。

「そうでございました・・・。
わたくし、出しゃばり過ぎました・・・。
諌めて (いさめて) いただき
ありがとうございます。」
青葉は深々と頭を下げた。

 

退出しようとする青葉に
八島の殿が声を掛ける。
「姫よ、乾行の仇はいずれ
そちに取らせよう。
今はただ、その死を悼め(いため)。」

いずれ?
という事は、大殿さまは
すぐには動いてくださらないの?
槍大将のひとりが殺されたというのに?

 

八島の殿の顔を伺うと、
そっぽを向いたまま行け行けと手を払う。
青葉姫は再びお辞儀をして、部屋を出た。

この問題は、あまり考えない方が
良いのかも知れない・・・。

それはただの勘であった。

 

続く

 

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