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2013-06

開店準備中

ども、管理人のかいねです。

以前と同じURLを割り当てたので、
お気づきの皆様がすでにコメント
くださっているのですが、
正式にはまだ再開していません。

細かい調整や、新ブログにあしゅが
慣れるまでしばらく時間を要します。

再開宣言があるまでは
生温い目で見守っていてください。

不具合などがありましたら
こちらの記事にコメントください。

※正式スタートまでは色々細かい設定を
いじってますので、1日置いても直ってない
場合のみ、ご報告頂けますと幸いです。

よろしくおねがいいたします。

アフィリ投稿テスト

テストついでにカナダに行っても買い続けてる好きなマンガの紹介。

面白いよ!!!
アニメもいい。立体起動がかっこよすぎてたまらん。
9話でいよいよリヴァイへーちょー登場!!!!
11巻8月発売とか待てない。

熱い!
熱い!
少女漫画な絵だけど恋愛要素ほぼゼロ!
部活モノが好きな人はぜひ。
「ヒカルの碁」が好きだった人にもおススメ。
20巻まで刊行されてますが、まったく失速してません。

この作者さんはほかの作品も読んでるけど、人間描くのがうまい。

これも部活モノ。
熱いよ! 熱いの大好き。

「エマ」描いてた人の今の連載作品。
19世紀後半の中央アジアカスピ海周辺の地域を舞台
描き込みにため息がでますわ……

ブログ再稼働

この度は、ブログ移転のため、長らく休止をしていた事をお詫びいたします。

何せ、記事数がバカみたいに多かったので
「こんなはずじゃ・・・」 の連続だったらしく
ものすごく大変で時間が掛かってしまったわけです。

そしてその後に私が、操作もロクに出来んドアホウで・・・。

とにかく、管理人たちに、必要以上の面倒をかけて
無事 (?) にブログの移転作業が完了、となったので
(と、1行で済ませてるけど、私に色々と理解させるのに
 かいねはムチャクチャ時間を取られてるんだよ。
 本当にありがたい事なんだよー。)
また、以前と変わらぬ、土日祝祭日以外の平日毎日更新で
自分を追い込みつつ、皆さまと交流していきたいと願っております。

皆、また来てくれて、ありがとうーーー!

 

ブログ休止期間中、私が何をしてたかというと
・・・・・・・・・・ゴールデンウイークボケ・・・・・・・・・・

ブログ休止が決まってたんで
時間が出来るから、連休は思いっくそダラけてたんだよー。
それこそ、飯も食わないレベルで。

そしたら体が動かなくなるんだな。
もう、連休明けの日常生活がつらいつらい。
んで、何もする気がしないと空しい空しい。
故とうちゃんが隠居後、ショボくれた気持ちがわかったよ。

ブログは移転しても、私が復帰できるんだろうか・・・
と、2~3日ウジウジして、その後よっこらしょ、と
小説の続きを少しずつ書いて、リハビリを。

人間さ、ダラけると全てが狂ってくるよな。
特に日本人は、枠を作って自縛しないとダメになる気がする。
と、一念発起して、何故かゲームプレイに力を入れました。
Wiiの “戦国無双2” の武将のLVを全員、上限まで上げ
3DSの “ファンタジーライフ” の職をほとんど “でんせつ” にし
ものすごい腱鞘炎で、湿布くさいババアになってみたり。

これだけじゃ、溢れる情熱を持て余したので
申し訳ございません。ゲーム貯金を崩し、Wii U を買ってしまいました。
“無双オロチHyper” をやっております。

でもさ、意味なくゲームをやってたんじゃなく
心の隙間を埋めるためにやってたんだよー。
何か、この1か月近くで、ゴッと老けた気がするもん。
脳みそも、こんがらかるし
何よりこの休止期間、むちゃくちゃ寂しかったよ、うわああああん。

私にブログは必要不可欠なものだと、再認識したので
今後はもちっと謙虚に威張り散らかす事にするよー。
このブログの次の問題は、この堕落した脳みそを立て直せるかです。

皆さん、今後もどうかよろしくお願いいたしますーーー。

殿のご自慢 28

予定よりも随分早かったが、まず新婦が席を立つ。
“普通” は、女性の方が身支度に時間が掛かるからである。

伊吹は風呂場に入って驚いた。
乾行が手拭いを持って、待っていたからである。

「おお、おまえも一緒に入るのか?」
伊吹の間抜けな質問に、たすき掛けの乾行は苛付く。

一応、伊吹の名誉を守るために
湯殿の周囲から人を追い払った高雄は
風呂の火の番をする羽目になった。

宴会場は安宅が上手くやってくれる事であろう。
高雄は焚き口前の石に座り、燃え盛る火を見つめた。
湯殿から乾行の声が聞こえるが、反響で話の内容まではわからない。

揺れる火に、友人の楽しそうな声
それまでの疲れが一気に吹き出したのか
さすがの高雄も、カクンカクンと舟をこぎ始めた。

杯をクワッとあおって、八島の殿は考えた。
いくら乾行と言えども、伊吹相手にこの短時間でどこまで仕込めるか
ちょっと様子を・・・

「人に様子を見に行かせるなど、下衆な事はなさいますなよ?」
隣に座っている正妻が、八島の殿に釘を刺した。

八島の殿が側室を取らなかったのは、この農民上がりの妻のためであった。
まだ地位が低い八島の殿を、本気で愛し支え
ともに苦労をしてくれた、糟糠の妻には頭が上がらない。

「ま、まさか。」
八島の殿は笑って誤魔化したが、ギンッと睨む妻に
自ら見に行こうとしたなど、冗談でも言えなかった。

乾行は一言目を、何と言い出せば良いのか悩んでいた。
ちっ、女をくどく方が全然ラクだぜ。
もう何人もの女と遊んでいてもおかしくねえ歳のこいつの
自尊心を傷付けずに、“説明” をするには・・・

あまりに考えすぎて、頭がもうろうとしてくる。
湯に浸かっている自分より、汗をダラダラ流している乾行を見て
伊吹の方が、口火を切った。

「なあ、乾行、おまえは初夜の心配をしてくれているのだろう?」
その直球さに乾行はギクッとしたが、同時に笑いが込み上げてきた。
そうだよな、真っ直ぐなこいつには真っ直ぐにぶつかるしかねえんだよな。

「おう、おまえが “やり方” を知ってるのか不安でなあ。」
伊吹は黙り込んだ。
しかしその沈黙は拒絶ではなく、思考のようである。
乾行は湯船の淵に腕をかけて、伊吹の返事を待った。

「乾行・・・、俺はさっきまで緊張でガチガチだった。
好いた姫が隣にいて、何と俺と結婚してくれているのだ。
不自由な思いをさせたらどうしよう、嫌われたらどうしよう、と
今後の暮らしの事で頭が一杯でな・・・。」

乾行は衝撃を受けた。
あの場にいた誰もが、伊吹の緊張は初夜への不安だと思っていたが
伊吹の頭に、それがなかったとは。

「だが、姫は俺よりも緊張していたんだ。
うつむいて、ひとことも喋らない。
それが花嫁の作法なのは、女にとって初めての同衾 (どうきん) は
男よりも重い意味を持つからだと思うんだ。
俺はそんな姫の気持ちを、おもんぱかってやるべきだった。
乾行、ありがとう。」

乾行は一瞬、感動しかけた。
が、“経験値” がそれを許さなかった。

「で、おまえ、やり方を知ってるのか?」

伊吹は爽やかな笑顔で答えた。
「愛があれば乗り越えられるさ!」

乾行は、湯殿の床に倒れ込んだ。
駄目だ、こりゃ。
それが上手くいかなくて愛が壊れる場合もあるんだぜ?

だが新婚馬鹿には通じるまい。
どれ、こいつが聞きたがらなくても、事務的に一通りの手順は喋っておこう。
「困った時にはいつでも相談に来いよ」
の、一言も添えて。

“純情馬鹿” の伊吹に、しにくい話題を振って
しかも理解してもらわねばならない、という重責と
湯殿の暑さと湿度にヘトヘトになって
ようやく伊吹を寝屋へ送り出して来てみれば
消えかかった火の前で、いつもは気取った美しい男が
ススまみれになって、コックリコックリと寝入っている。

乾行は高雄を起こさぬよう、ソッと隣に座った。

そして消えかかった火に、薪をくべる。

こいつが目覚めたら、一緒に風呂に入ろう。
そして嫌がるだろうが、こいつの背中も流してやろう。

伊吹よ、高雄のこの炭で汚れた寝顔が、こいつの真の結婚祝いだ。

続く

関連記事 : 殿のご自慢 27 13.4.30
殿のご自慢 29 13.6.

殿のご自慢・目次

お客さまは神様か?

これに関しては、客側の私は 「NO」 と答える。
お店の側が、こう思って努力するのは良いけれど
肝心の客側がこう思うのは、図々しいにも程がある、と思うんだ。

 

そもそも日本の接客は素晴らしい。
それもこれも、“お客さまは神様です” という 意識が、そうさせているのかも知れない。

だけどこの言葉は私の記憶によると、大阪万博の歌を歌ったみなみはるお
(ごめん、字がわからない。) が言い出した事で
店舗の話ではなかった気がするんだ。

それでも、この言葉がスムーズに浸透していった状況を考えると
元々の接客態度が良い、という素地があった気がする。

この接客の良さに、あぐらをかいたバカな客が増えると
店側はガードを強めなくてはならなくなるので
客側は気持ちの良いサービスを期待したいのなら
対等な取り引きのつもりで、店側に感謝の気持ちを持つべきだと思う。

 

さて、店は客を選べるのか?

こういう問いは、日本ならではだと思う。
海外では、きちんと住み分けがなされているからである。

日本でも住み分けがある場所もあるけど
それでも傍若無人なヤカラが、その垣根を崩す事も、ままある。
私は “平等” など、どういうお伽噺だよ? という思想なので
接客業の場合も、“客全員を平等に扱え” という要望など呆れ対象でしかない。

予約までして行く店で、子供が走り回ってたらイヤだもん。
そんな客、追い出せよ、と言いたい。
子供が聞き分けが付く年齢になるまで、外食は控えるか
“そういう店” に行くべきだろう。

 

昨今の親の中には、子育ての数年を我慢できなくて
夜遅くに乳幼児を連れて遊び回る人や
叱る事 (怒る事じゃなく叱る、ね) が出来なくて
子供のしつけを出来ない人がいるけど
そういうヤツほど、子供をボロボロ産んで
世の中にドグラが増えてる気がする。

社会は子育ての真の大変さを覆い隠して
表面だけを取り繕って、少子化とやらを防ごうとしているけど
マトモな感覚を持っていたら、今の世の中、子供を何人ももてないって。
日本だったら、人口8000人ぐらいでちょうど良いんだよ。
無駄をなくせば、やっていける。

 

と、横道にそれたけど、店は客を選んで良いと思う。
客は自分に合った店に行くべきだと思う。

何故この話題を書いてるか、というと
身体障害者が、充分なもてなしができないという理由で
飲食店に入店を拒否されて怒っている件を聞いたから。

私も障害があるから、出来ない仕事や行けない場所はあるけど
平等やら人の親切をアテにして、チャレンジなんてしたくねえ。
そこまで人生を謳歌したいかあ?
これはもう、全ての人に言いたい事だけど
叶わぬ夢やら、あっても良いじゃん。
自分の力で無理なら、時には我慢せえよ。

この障害さえなければ、と私も自分を呪ったりもしたけど
障害ってのは、害になるから障害で
それのお陰で色々と優遇されるのなら、それはもう障害ではない。

今は “障害者” という呼び名から変えようという動きもあるけど、欺瞞だね!
ちゃんと辛さ苦しさと向きあって、人生をのたうち回らないと
来世があったら、そのターンもえらい苦労するハメになるぜ。

私はそう思う。
そう思わないと、生きていけない。

 

という事で、本当の状況は知らないけど
全体的に、客側はあんまり調子のんなよ。
世の中の決まり事が厳しくなると、どんどん生き辛くなるだろ。
最初から少し遠慮気味、ってのが、ちょうど良い状態を長く保てると思うんだ。

 

大阪万博跡地は公園になってて、一部の噂では心霊スポットでもあるそうなw

地図を見るとあまりに広いので、いまだに行った事がないんだ・・・。

 

 

 

殿のご自慢 29

“新婚” のふたりは、八島の殿から特別に数日間の休暇を貰った。
「ついて来てほしいところがあるのだ。」
伊吹の希望で、ふたりは短い旅に出た。

 

「いらっしゃいましー。」
店に入って来た人影に、振り向いたおかみは驚いた。
以前にやってきた青年が立っている。

そしてその後ろから入って来た女性を見て、腰が抜けそうになった。
今までお目にかかれた事のないような美女だからでもあるが
もっと見た事がなかったのが、その赤染めの着物である。

こ、このお侍さん、貧乏そうだったのに・・・
そして、そこのお姫さまは、もしや・・・。

 

店の様子がおかしいのに気付き、奥から顔を覗かせた主人。
「何をしているんだね、お客さまじゃないかい。
どうも、いらっしゃいま・・・」

言葉が続かない主人に、伊吹が挨拶をした。
「おお、店の主人、あの時は世話になった。
お陰で、こうやって縁組みする事が出来た。
ロクな買い物も出来ない俺に親切にしてくれて、感謝しておるぞ。」

「今はわけあって短髪なので結えませんが、
こちらでいただいたという組み紐は、大事に取ってありますよ。」
青葉がにっこりと微笑んだ。

 

主人とおかみにはすぐにわかった。
この姫は龍田の “赤染めの次姫さま” だと。
商人には、嫌でも情報が舞い込む。
現在のこのあたり一帯の噂話の中心は、身分違いの恋の成就であった。

武勲を重ねて成り上がった、いくさ孤児の貧しい武将が
山城の悪政に苦しむ民を救おうとやってきて
山城の殿が狙っていた、帝の血を引く姫と恋におちた。

それに怒った山城の殿が姫の姉を殺し
姫までをも亡き者としようとしたところを
武将が単身乗り込んで姫を救い出し
それに乗じて、龍田の殿が山城を打ち破った。

 

と、えらく尾ひれの付きまくった話になっていたが
上は下に嫌われるので、山城はこれでも優しい扱われ方であろう。

このように、とかく噂は大げさになりがちなので
いつもは話半分に聞く、この町では大店の部類のこの呉服屋の主人も
目の前の短髪の美しい娘を見ると、信じざるを得なかった。

あの劇的な話に、まさか自分が関わっていたとは
と、主人には誇りにすら思えた。

 

「それはそれは、心よりお祝いを申し上げます。」
主人とおかみは深々と頭を下げた。

「うむ、ありがとう。」
伊吹は、屈託なく笑った。
「それで今日はな、姫に赤染めの着物をこしらえてあげたいのだ。」

その言葉に、主人の顔が曇る。
「それはありがたい申し出ですが
うちでは、そのような高級な反物は取り引きがないので
何日かかるか、いくらになるか・・・。」

「それは問わぬ。
姫への初めての贈り物は、ぜひここでと考えていたのだ。」

 

伊吹は悪気なく言っているが、店には “格” というものがある。
今までのうちだと、赤染めなどには縁がない。
仕入れ先を開拓するのは、一苦労である。

「お待ちくださいませ。」
青葉が口を挟んだ。
「わたくし、お着物はもう沢山持っております。
女は衣装持ちなのですよ。
ですから今日は、伊吹さまのお着物を作るべきですわ。」

「いや、俺はそなたに贈り物をしたいのだ。」
青葉は少し考え込んだ。
「では、この短髪をまとめられる髪飾りが欲しいですわ。」

 

青葉も、仕入れの仕組みなどを知っていたわけではない。
青葉が知っていたのは、“贅沢をしてはいけない” という現実である。

龍田城を出立する前夜、早くに死んだ母親の代わりとも言える乳母から
懇々と言い聞かされたのである。

今までの暮らしは、通常から見てとても贅沢であり
敷島家の月々の収入は、青葉の着物一枚にも及ばぬ事。
そのため、いざとなったら売れるように
通常より多くの衣装を、嫁入り道具として持たされる事を。

 

青葉には貧乏というものがわからなかったが
“我慢をする” という心構えだけは胸に刻み込んだのである。

 

続く

 

関連記事 : 殿のご自慢 28 13.6.4
       殿のご自慢 30 13.6.10

        殿のご自慢・目次

貞子3D

ブログ移転の休止中に私が何をやってたのかっちゅうと、案の定。

 

私の恐い映画の観方は、まずメガネを外す。
パズルや美容系雑誌を用意し、リモコンはすぐ近くに。
TVモニターの横の壁を向いて座椅子に座ったら、準備終了である。

ぜんっぜん映画を観る体勢じゃないのは
私が実はものすごい恐がりだからなんだ。
なのに心霊好きという悲劇。

リモコンを近くに置いておくのは、あまりに恐いと体が固まるだろ?
もう、1mmも画面の側に寄りたくないじゃん。
リモコンの電源ポチッで済むのに、隣室に逃げて部屋に戻れなくなった、とか
多々ある経験上、とにかく電源オフの手段だけは確保しておく事を学んだのさ。

 

さあ、映画の始まりです。
ドキドキしつつ、今年の夏は “また” ネイビーが流行る、とか
いう雑誌の記事を一心不乱に読み始める。

春にはグリーンが、秋にはワインレッドが流行る、と毎年言われるけど
本当に流行ったためしがねえし
夏にマリンが流行る、と言われない年はないが
ボーダー部門は、とっくの昔に年中定番だから!

もう、夏にファーが流行る、ぐらいの事を言われないと驚きもしねえよな。
と、映画とまったく関係ない事を無理して脳内で考えつつ
全神経は目の端に映るTV画面に。

あ、まだ観てない人は、盛大にネタバレしてるんで読まないようにな。
と言っても、私の解説なんざ、本筋にまったく関係ねえがな。

 

・・・あれ・・・?

ハリウッドホラーのBGMは、さあ、出るぞ出るぞ派手にいくぞ、の
勢いづけの意味を持っているんだけど
日本のホラーと言えば、神経に障る不愉快な音である。
クライマックスに向けて、精神に徐々に負担をかけていくやつ。
心が、“恐いモード” に入ってしまう、日本独自のの手法は見事!

なのに、この映画にはその音やそういう空気がまったくないので
いつの間にか画面を直視していた。
3Dじゃなく、2Dで観ているせいか全然恐くないんだよー。
貞子、早々に出現するも、結構明るい性格っぽい。

これ、ジャパンホラーじゃねえよ、ゲーム画面だよ!
ここでとうとう雑誌を閉じて、メガネもかける。

だって貞子本体のビジュアルといい動きといい、“バイオハザード” なのだ。
途中、ロッカーに隠れるところは “クロックタワー”
箱を背負っての移動は “メタルギアソリッド”。

 

日本のホラーは、陰湿で得体の知れない気色悪さが特色なのに
この貞子3Dは、心霊でもホラーでもなくCGアクションだった、と。

まあ、呪怨とか観て、むちゃくちゃ後悔したんで
そういうハメに陥らなくて良かったな、と前向きになっても良いんだけど
貞子をこういう風にしちゃ駄目だと思うんだ。

 

ああ・・・、まるでエイリアンの落ちぶれを観たような気分・・・。
シリーズを重ねる毎に悪くなっていく典型な映画だったよ。

恐くないんで、気軽にどうぞ。
観る価値は・・・、私はなかったな。
TVでやる、本当にあった恐い話の再現ドラマの方が恐いよー。

 

本文とは全然関係がないけど、今くるおしく愛用してるのがモップスリッパ。
グータラなだけじゃなく、クッション性が良いんでカカトが痛くならないんだよー。
難点は、洗うのが大変なのと乾きにくい事だけど
毛足の短いこれなら、それも多少は軽減されるかも。

殿のご自慢 30

一方の伊吹も、決して舞い上がっているわけではなかった。
ただ単純に、青葉に喜んで欲しかっただけなのだ。
そして店にもお礼をしたかった。

「・・・では、おねだりしても良いですか?」
青葉が伊吹に訊く。
何を与えたら良いのかわからない伊吹はホッとした。
「おお、何でも言ってくれ。」

しかし、それは意外なものであった。
「わたくしたちに子が出来た時に
男の子には緑、女の子には赤の着物を作ってくださいませ。」

 

青葉のこのおねだりは、実によく出来た回答であったが
結婚できたのも不思議な伊吹には、子供の事など考えてもいなかった。
「あ、ああ・・・?」

「それではご主人、よろしく頼みます。
今日はこの人の着物をお願いしますね。」
「は、はい、しかと承りました。
それではお武家さま、どうぞこちらに。」

主人の呼び方に、伊吹は慌てた。
「あ、俺は伊吹、敷島伊吹と申す。
こちらは、つ、妻の青葉だ。」

真っ赤になる伊吹に、その場の全員が照れる。
伊吹さまのこういうところが好きなのだけれど
時々つらいのよねえ・・・

青葉も赤くなりながら、うつむいていると
おかみが座布団を出した。
「ささ、奥さま、お待ちしている間、こちらでお茶でも。」

 

ありがとう、と言って座る青葉に、おかみが言う。
「奥さまは高貴なお方なのですから
あたしどもに優しくしてくださる事はないんですよ。」

今まで町人という人種に接した事がない青葉にとって
その言葉には驚かされた。
「いいえ、わたくしもこれから普通の暮らしになるわけだし・・・」

乳母からの言葉をそのまま言い掛けて、ハッとする。
「あら、このような言い方は伊吹さまにとても失礼だわ!」

おかみの方も、そんな青葉にビックリした。
何の苦労もなく、裕福に過ごしてきたお姫さまだから
無邪気に気持ちを言葉を出し、素直に詫びる。
それが嫌味に思えないのは、本当に純粋だからなのだろう。

これから御苦労なさらないと良いけど・・・
おかみは、青葉の美しい白い手を見ながら案じた。

 

のれんの隙間から、町人たちが覗いているらしく
外が騒がしくなってきた。

おかみは外に出て、見物客を追い払う。
「さあさあ、静かにしとくれ。」

「おかみさーん、あたしは良いだろ?
お侍さんの奥さまにご挨拶させておくれよ。」
あの時に呉服屋に伊吹を連れて来た小物売り屋の娘である。

「しょうがないね、礼儀正しくするんだよ。」
「やったあ!」

 

伊吹が採寸を終えて戻ると、女が三人キャアキャアとはしゃいでいる。
「何だね、おまえ、奥さまに騒がしくするんじゃないよ。」
主人に怒られて、おかみが罰が悪そうである。

「お侍さん、おめでとうございます。」
伊吹は娘を覚えていた。
「ああ、おまえはあの時の・・・。
どうもありがとう。」

青葉が伊吹に、花の髪留めを見せる。
「伊吹さま、これなら短い髪でも留められます。
これを買ってくださいませんか?」

「おお、良いぞ、何でも買ってやる。」
青葉のおねだりに喜ぶ伊吹に、女二人は呆れた。

おかみは伊吹の目を盗んで、青葉に耳打ちをした。
「奥さま、財布の紐はきっちりと締めなさいませ。
男ってのは女がねだれば、考えなしに金を遣ってしまいますからね。」

その言葉に、青葉は真面目にうなずいたが
わかっているのか、いないのか・・・。

 

続く

 

関連記事 :

年寄りのファッション

歳を取るとな、何を着て良いのかわからなくなるんだよ・・・。
人は、そんなに他人を見てはいないんだけど
私のようなナイスバディーは、美魔女や男性から見られる事が多くて
そんで、ロコツにガックリされて、どうもすいませんどうもすいませんと

何で私が謝らなきゃならないんじゃあ!

と思わんでもないんだけど、とにかくガックリ感が 申し訳なさすぎて
心の中でつい謝ってしまうんだ。
ババアのナイスバディーほど、意味のねえもんもない、と知ってるんでな。

 

考えてみると、好きなものを着られる年齢なんてないんだよ。
若い頃は、パンクファッションで怒られ
モノトーンで若さに似合わないと文句を言われ
パンツスタイルで女の子らしくせえと懇願され。

流行に沿った、皆がしている格好をすりゃ良いんだろうけど
私的には、シンプルでメンスライクな感じが好きで
そういう格好をしてると、いつの時代も浮いてる気がしてかなわんわ。

 

そういうヘンな趣味じゃなくても 歳を取る毎に
何が一番、自分の年代にしっくりくるのか
さっっっぱりわからなくなってくる。

30代までは良いよ、割と自由。
でも40代以降になると、常に高価なコンサバしか選択肢がなくなる。
それが好みじゃない、もしくは経済的余裕がない場合は
もう、逆切れしつつの服選び人生になってくるんだ。
好きなものを着てて何が悪い! ってな。

それが悪いのが、誤解を招きやすいナイスバディー。
街の華になれるわけでもないナイスバディーババアは
なるべく目立たぬようにしたいんだけど
デニムにTシャツだけでも、悪目立ちをするんだ・・・。

 

最近つくづく服選びに疲れて、キャベツ片手に スーパーに来てるご婦人方をボンヤリ眺めてたら
老婦人たち、私とそんなに変わらない格好をしてる人も多いんだよ!

ええっ、何が違うの? もちろんナイスバディーもだけど、と思いつつ分析した結果
・・・・・姿勢・・・・・
あと、何というか、気を遣ってなさ?

 

要するに、年寄りが目立たなくするには
どうでもいい服を着て、小さくなって歩く事なんだ。

姿勢は平均身長より高いと、猫背にも程があるんで隠せないし
て言うか、猫背、骨に悪いんで逆に気を付けてるんだし
考えないファッション、好みがはっきりしてる私には無理!

これは私は一生、悪目立ちだな・・・、と覚悟したよ。
カートに両肘ついて、ブラブラ徘徊なんて出来ねえよ。

 

あとさ、30代以降の女性に多いんだけど
ベージュを着るのは、やめた方が良いぞ。
パステルが似合わなくなる年齢だろうけど
似合う柔らかくキレイな色味、絶対にあるから!

ベージュって決まると上品だけど、多くのベージュはボヤける。
無難なようでいて、実は純白や黒より難しい色だと思うんだ。
ファッション誌のベージュも時々失敗こいてるぐらいだぞ。

しかもベージュの恐いところは
失敗してなくても成功じゃなければ、すごく老けて見える事!
若い女性でもベージュを着て残念な事がよくあるんで
ベージュだきゃあ、定番色から外してくれ。

すごく危険な色だぞ、ベージュ!!!

 

ところで最近の日本の服って、小さくなってる?
メンズやセレクトショップばかり覗いてたんだけど
通りがかったショップのセールで、アウターを買ったら袖が短かったよー。
肩もちょっときついな、とは思っていたんだよなあ。

こんな事初めてだよ。
そういうデザイン、と思うにしては中途半端な袖丈で
買ったからには着るけど、おかしくないかすっげえ不安。

気付いたの、着続けて3か月後だったがな。
うちの買い換えた壁掛け時計も、半年経ったぐらいで
温度計と湿度計が付いているのに気付いたぐらいだし
私の目、フシ穴過ぎる!!!

 

このザツな性格で、まだ助かってるのかも知れない。
大事にしようかな、このボケ・・・。

 

 

殺伐系の部屋な私は、こういうシンプルなのが好み。
26cmの小さめサイズも良い。
大きいと見るたびにビックリするんだよーーー。

殿のご自慢 31

店を出た後ふたりが向かったのは、あの丘であった。
「ここからは馬は無理だから、ここに繋いでおくのだよ。」
供の者もそこで待たせる。

丘を上り空が見えてきた時に、伊吹が振り返って嬉しそうにつぶやいた。
「・・・二人分の足跡だ・・・。」

頂上も草が青々と茂っているのが、余計にあの時の侘びしさと対比し
思わず青葉を抱き締める。
「まさか、ここにそなたと夫婦となって来れるとは・・・。」

 

伊吹は、ずっと疑問に思っていた事を訊いた。
「あの時に何故ここにいたのだ?」

青葉はサラリと答えた。
「戦場の下見です。
伊吹さまもでしょう?」

「何故、俺の姿を見て逃げた?」
「敵の侍かも知れない、と思いました。」

「何故、次の日も来た?」
それまでスラスラと答えていた青葉が、言葉に詰まった。

「何故、かんざしを落とした?」
「何故、巾着を置いた?」
「何故・・・。」

伊吹は問うのを止めた。
一歩間違えば、もう二度と出会えなかったかと思うと
未来ですら恐くなってくる。

 

青葉は伊吹の胸に顔を埋ずめた。
青葉にとって、この場所は後悔の地であった。

「逃げた後に、後悔しました。
どうしてお話をしなかったんだろう、って。
だから次の日に、また会える事を願って来たのです。
あなたがいない事に、悲しみを感じました。
かんざしは、私の代わりにあなたの元に届けば、と思って置きました。
受け取ってはもらえなかったけど、手拭いが嬉しかった・・・。」

青葉は、伊吹にギュッとしがみついた。
「いつも組み紐を髪に巻き、手拭いは胸元に入れていたのです。
たとえ頭と体を切り離されても、どちらにもあなたがいてくれるように。」

 

その言葉に、伊吹はゾッとさせられた。
“出会えない” どころではなく、目の前で死なれていたかも知れないのだ。

「姫・・・、俺は恐い・・・
失えぬものが出来て、心底恐い・・・。」

情けない事を言っているのは、自分でもわかっている。
だが、恋がこれほど恐いものだとは・・・。

 

伊吹の不安がる姿に、青葉は思った。
好きな相手と一緒になれる、って
楽しいものじゃなかったのかしら・・・?

そう言えば、お母さまを亡くしてからのお父さまも
まるで生きていないかのようだった。
散る花に落ちる陽に、ご自分を重ねていらした。

殿方って弱いものなのね・・・。
青葉は自分を抱きしめる伊吹の背中を、優しく撫ぜた。

伊吹さま、ごめんなさい
わたくしのために、あなたを苦しませてしまって・・・。

 

気持ちの良い日差しが降り注いでいるというのに
伊吹も青葉も、地に映る影にばかり気を取られていた。

夏がやってくる。

 

続く

 

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