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2012-05

かげふみ 53

「どういう経緯になっても、責任を取っての辞職は免れませーん。
 私も市議会議員を辞職しまーす。」
リオンの言葉に、ダンディーが仰天した顔で 何っ? と叫んだ。
 
「だけど私はこの首を賭ける事で、この館を善だと全国に認識させ
 かえす刀で現州知事を叩き切って、州知事に立候補しまーす。
 民衆の支持を得られたら、名誉の回復もできまーす。」
 
「要するに、勝てば良いわけじゃよ。」
ジジイが続けた。
「ここにいるお歴々にそれが出来ないわけがない。」
 
 
ここまで言われて、逃げ腰になっている紳士たちではない。
「そうですね、まずは館に広報部を作りましょう。」
「よし、敏腕の広告マンを連れてこよう。」
「デザイナーたちも必要になってくるな。」
 
「グリスくん、きみは住人と村人の意思の統一を図ってくれ。」
「クリスタル新聞の社主には私が働きかけよう。」
「では私は、検事に根回しをしておこう。」
 
 
「わしは本を書くぞ!」
ジジイが叫んだ。
「一番の生き証人は、このわしじゃ。
 全部を包み隠さず書き、館内部の罪をすべて背負う。
 主の弔い合戦じゃ!!」
 
「その本は村と館のサイトで売って、収益は館に回してくださいね。」
ジジイの興奮に水を差すように、リリーが冷静に言う。
 
「もちろんじゃ。 年寄りに金は必要ない。
 わしの財産も、死後はすべて館に寄与する。
 グリス、おまえも主との回顧録を書くんじゃ。」
「は、はい。」
 
「では推敲も含めて、文章のプロも必要になりますね。」
「あ、それは私が新聞社に心当たりがあります。」
マデレンが手を上げた。
 
「きみには広報部に所属して、引き続き館にいてもらいたいんだが。」
メンバーの言葉に、マデレンは即答した。
「はい、喜んで。」
 
 
「それと、ネットも販売だけじゃなく
 館自体のサイトが必要じゃないかね?」
「それは電気部でまかなえると思います。
 詳しい者が何人もおりますので。」
 
リリーの言葉に、将軍がうなずいた。
「うむ、一気に外部から人員を補充すると
 思想教育がおろそかになりうる。」
 
 
「これらの動きは、ひとつずつ密かに進めていきましょう。
 敵に知られる前に、あらかたの準備をしておいて
 アピールは小出しにして、国民に徐々に慣れさせていくべきです。」
 
「異議なし。」
「同意。」
長老会が久々に息を吹き返した。
 
 
主が死んで1年も経たないのに、再び戦いが始まろうとしていた。
館の歯車は、止まる事を知らないのか。
 
 
 続く 
 
 
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       かげふみ 1 11.10.27 
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       小説・目次 

人生相談 38 黙り込んでしまう

 <質問>
 
17歳女子です
 
私は感情があまり表に出ないタイプです
特に「悲しい」「嫌だ」とかいった感情を我慢してしまいます
なんだか、人前で感情的になるのが面倒というか恥ずかしいというか〓〓
でも、そのせいで自分の言いたいことを言えずに
不機嫌になったり落ち込んだりしてしまいます
 
 
自分で意識するようになったのは、
この前、友達とドラマの話をしていた時のことです
感動的だったシーンの話になって、あれは感動した、って友達に言ったら
「え?だって〓〓って泣かないじゃん」とか言われてイラッときました
 
別に私だって泣かないわけじゃないんですよ?
でも、いざそう言われるとショックで何も言えませんでした
あー、自分ってそんな冷たい奴って思われてるんだなーって、
それから黙り込んでしまいました
 
 
でも前にも似たようなことがあって、その時に他の友達に言われたのは、
「〓〓は急に黙るから何で怒ってるのかわからない」でした
 
いや、わたし的には原因つくったのはそっちでしょって感じなんですが…
 (すいません逆ギレですね)
 
その時は友達が私になにかしたんだと思いますが、
私が悪いみたいに言われて黙ってしまいました
 
黙るからにはちゃんとそれなりの理由があるんです
だけどいつもそれをうまく伝えられなくて、
不機嫌になってしまうんだと思います
だって自分はこう思う、とか言えないですし!
 
 
私はこんな自分を変えたいです
どうしたら自分の思ったこと・感情を相手に伝えられるようになりますか?
 
 
(注: 文中の 〓〓 は多分、文字化け)
 
 
 <回答>
 
まず、人付き合いにおいて揺るぎない鉄則があるんだ。
黙り込むのは、人間関係ではものすごい障害になる事が多い。
 
相手とのやり取りを一方的に放棄した
と解釈されてもしょうがない態度なので
最も嫌がられる行為のひとつ、と言えるんじゃないかな。
 
人は以心伝心は滅多に出来ない。
どんなに “常識的” な、よくある事でも
「皆、同じように思う」 という判断は
この多種多様の感性がはびこる、今の社会では通用しない。
 
自分も、他の人の気持ちを正確に予想できないだろ。
意見や感情は、きっちり言葉にしないと伝わらない
と思っておいた方が良い。
そう思って過剰な期待をせずにおけば、裏切られた気分になる事もない。
 
だから自分を変えたかったら、逆切れは心の中で思うのもダメ。
伝えられない自分をかばう感覚は、なくす方向でな。
 
 
ちょっと厳しい言い方になったのは
友達の 「泣かないじゃん」 という言葉が気になったからなんだ。
泣かない = 感動しない と言った友達が
わけわからん感覚の持ち主なら、問題ないんだ。
 
でもこの老婆心が外れてれば良いんだけど、もしおめえが
友達にそう言われる程に、感情を表現していないのだとしたら・・・
という心配があってな。
 
思った事や感情の表現は、周囲に対する自己アピールの上で
とても大事な役割りをするので、それがヘタだと
社会に出た時に、生活に直結する苦労をする事もあるかも知れないから
まだ若者と言われる内に、出来るだけ直しておいた方が良いと思うんだ。
 
 
感情を出すのが恥ずかしい、と思う気持ちは誰にでもある。
面倒な事になるかも、というちゅうちょもわかる。
 
だけど多くの人は、かなり周囲に合わせる努力をしている。
笑いたくなくても愛想笑いをするし、迷惑でも嬉しいフリをする。
興味がなくても、「わあ、凄いねえ」 と言う。
 
つまり、真の感情を出しているわけではないんだ。
その場に合った、適度な反応をしているんだよ。
これを死ぬまでする。
何故か?
 
人の心に波風を立てないようにするのが、思いやり!!!
 
こう思って、周囲の言動を予想して合わせていく練習を
少しずつしていけば、いつか自然にそれが出来るようになる。
30歳をとうに超えてから、ようやく気付いた私以外は全員。
 
 
何で人を思いやる必要があるのか、って?
それはズバリ! 自分のためだ。
 
人とのコミュニケーションが上手くいかないと
人から恨まれたり憎まれたりする可能性が出てくる。
 
それを気にせずに繰り返していると
たとえば100人会った中の、1人2人に危険なヤツがいた場合に
ちょっとしたくだらない、と思える事柄でも
異様にブチ切れられて危害を加えられる恐れがない、とも言えないからだ。
 
現に通り魔とかの異常犯罪に、そういう動機が多いんで
自分のためを思うのなら、出来る限りのリスク回避を考えて
周囲の人間とは、無難な意思疎通を図っておくのが安全だろ。
 
 
このように、自分を抑えるなど理不尽に感じるかもしれないけど
自分の世界は自分の心の中にあれば良いじゃん。
 
その内、理解してくれる人が現われるかも知れないし
現われなくても、ブログとかで言いたい事を吐き出せば良い。
私はブログを書いている事は、リアルでは誰にも言ってないよ。
 
“社会的な自分” と、“私的な自分” を
きっちり分けるように心掛けてみい。
人生、ちょっとはラクに生きられるようになるぞ。
 
 
友達は “公” か? って?
“親しき仲にも礼儀あり” だろ。
大事な人だからこそ、誰よりも丁寧に接してあげるべきだと思うよ。
 
「何でも言える」 は、ひとりよがりだったり
相手に負担を掛ける事もあるんで
“友達” の定義も、状況によって見極める必要があると思う。
 
 
どうすれば変われるか、の具体的な方法だけど
まずは、“人に違和感を持たれないのが自分を守る事になる” と知る事。
そして、“面倒”“恥ずかしい” の定義を変える事。
 
・ 人の機嫌を損ねたら、一番面倒くさい事になる。
・ 変わり者扱いをされるのって、恥ずかしい。
 
本当は皆それぞれ違う感覚を持っているんだろうけど
それこそ、“面倒”“恥ずかしい” から、周囲に合わせている
と、私は睨んでいる。
 
いわゆる、“本音と建前” っちゅうやつだな。
 
 
私の意見は、立派と言われる大人の社交術の必須科目なので
完璧に出来る必要は、普通の状況ではあまりない。
単に理想なだけ。
 
17歳で社交を考えるおめえは、凄いと思うよ。
 
 
:::::::::::::::::::::::::
 
人生相談は、あまり受け付けておりませんでしたが
ここを通りすがる人々の意見が、えらい素晴らしいので
それに期待をして、ペリー以来の門戸開放の方向で行きます。
 
 
相談はメールでお願いいたします。
念のために、相談前に私の他の記事をご一読ください。
こういう “私” に相談する、というその選択について
もう一度よくお考えくださるよう、お勧めします。
 
アドレスはプロフィールにあります。
件名に、「人生相談」 と入れてください。
迷惑メールに紛れる危険性がありますので、何とぞ。
 
匿名で結構です。
いらん個人情報ばかり書いてこないで
肝心の相談内容の情報の方にこそ気を遣ってください。
 
 
なお、ここの相談では、通りすがりの人にも回答されます。
むしろ、通りすがった人に回答を丸投げする思惑です。
 
なので相談後の意見、返事、報告等がありましたら
出来れば記事のコメント欄に書いていただけたら、ありがたいです。
答えた人ここを読んだ人全員、結果を気にしていると思いますので。
 
 
※ 相談内容を転記の際、状況によって
  伏字、改行、修正などをさせていただく場合があります。
 
※ 精神的に打たれ弱い方はご遠慮ください。
 
※ 相談文の情報のみを基に考え、相談者のためにだけなるような
  相談者をえこひいきした回答になるのを、ご了承ください。
  ここに来てない人の事まで知ったこっちゃありません。
 
 
注: たまに、こちらからのメールが届かない人がいますが
   その “私ブロック” を解いておいてください。
 
 
 <通りすがりの人の、回答上の注意>
 
偽名、匿名、無記名で結構ですので
相談内容に沿った、ご自分の意見、経験を教えてください。
 
相談者にも、詳しく言えない事情もあるかも知れませんので
相談文のみの情報で、お考えください。
 
貰った意見をどう解釈して取り入れるかは
相談者が勝手に決めて良い事なので、意見を書く人は
相談者に一方通行の贈り物をするつもりでお願いします。
 
相談者には相談者の個性や性格があるので
願ったものとは違う答を出しても
助言がムダになったわけではないのです。
 
相談者が意見募集を締めた後も
似たような状況の人も関係ない人も、何かの参考になって
皆が何かを得る事ができたら良いな、と願っておりますので
いつでも経験談などの意見を書いてくだされば、ありがたいです。

かげふみ 54

「館はクリスタル州の善意であると同時に、恥部でしーた。
 我々の祖先は、元犯罪者を保護しようとしましーたが
 結局は手に負えず、放置してしまう結果になったのでーす。」
 
リオンは州議会に呼ばれて、“説明” をしていた。
館の広報活動で、全国にその存在が徐々に知られ始め
州としても無視は出来なくなったのである。
 
 
あの日の長老会議の後、グリスは館で説明をした。
住人だけじゃなく村人も一同に講堂に集め
主のインタビュー映像を見せた。
 
「主様は、志半ばで亡くなったと思っていらっしゃるようです。
 ぼくに “皆さんの事を頼む” と、おっしゃっていたからです。
 しかし、主様の改革は達成していた、とぼくは思います。
 この館と皆さんを見れば、それは一目瞭然です。」
 
演説慣れをしていないため、紙を見ながら一生懸命に喋るグリスが
皆の目には逆に誠実に映った。
 
 
「館はこれから、国に認めてもらわなければなりません。
 生まれ変わったぼくたちを、社会に受け入れてもらうのです。
 ぼくはそれを主様に託されました。
 『この館の過去の罪は全部、私が墓まで持っていくから
 私が死んだあ・・・と・・・に・・・』」
 
ここまで言うと、グリスは涙が溢れ言葉に詰まった。
「管理様、頑張って。」
住人から声が飛ぶ。
 
グリスは、ちょっと微笑んで涙を拭った。
「すみません、いつまで経ってもメソメソして・・・。」
「わかるよ、俺らだって毎日悲しんでるよ。」
 
住人たちも涙を拭う。
集団心理というのは、感情を暴走させやすいが
この場合は、それが管理側にとってはありがたい流れである。
 
 
「ぼくは・・・、ぼくは皆さんのために生きるよう
 主様に育てられました。
 その使命を、力の限り果たしていくつもりです。
 どうか皆さん、ご協力をお願いいたします。」
 
「私らは何をすれば良いんですか?」
住人のひとりが質問をした。
 
「いつも通りで良いんです。
 ただこれから、館が知られるにつれて
 訪問者や観光客が増えると予想されます。
 その方々に、ぼくたちの今の姿を誤解なく知ってもらうよう
 案内や説明などをお願いしたいのです。」
 
 
「館にも売店を作ったら良いんじゃないか?」
住人の意見に、グリスがパッとほころんだ。
「ああ、それは良い考えですね。
 早速、事務部にかけ合ってみます、ありがとうございます。」
 
「希望者で案内係を募ればどうだろう?」
「喫茶室のようなものも必要じゃないかねえ。」
「講堂でずっと主様の映像を流すのは?」
「玄関ホールに主様のお写真を飾るべきだよ。」
「村に宿泊施設を充実させてほしいのお。」
「南側の道を整備しないと。」
 
住人や村人からは、次々に案が出される。
グリスはそれをひとつひとつ手元の紙に書いていく。
 
 
「皆さん、本当にありがとうございます。
 これらの提案を、長老会議で申し出てみます。
 主様は、皆さんを誇りに思っていらっしゃると思います。
 ぼくも皆さんと一緒にいられる事が、本当に嬉しいです。
 どうかこれからも、未熟なぼくを助けてください。」
 
たどたどしい言葉で、情けない〆をするグリスに
住人たちは保護欲をかきたてられた。
 
 
主が揺るぎない信念で押さえつけて、成した改革が
今度は住人たちによる、“管理者を守ろう” という
意識によって支えられる。
 
主の後を追って追って、主にはなれない、と絶望してきたグリスだが
実は彼は、主にはない武器を持っていたのである。
 
無意識なゆえに、その武器は一層研ぎ澄まされていた。
その威力が通用しなかったのは、主のみであっただけの事。
 
 
 続く 
 
 
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       かげふみ 1 11.10.27 
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お便りコーナー 10 見た目でバカにされる

  < 匿名希望 より > 
 
見た目でバカにされることについての悩みです。
 
職場で異動のとき「匿名さんは、かわいくないけど、仲良くしてあげて」
とかいわれてたらしいです。
男性なので仕方はないとは思いますが
バカにされ同情されてて情けなくなります…
 
それで思い出したのが、女性からは食後化粧直しをしてたときも
「また鏡でも見てるんじゃない」と言われたらしいし。
 
他には「(コンパで)匿名から面白さをとったらなんの魅力がある!」とか。
これはノリで男性から…
 
あとは「結婚する気あるんならそのままでいいの?
 よりどりみどりならともかく!」
と私と仲良くもない女性から… 
 
何もしてないのに勝手に同情されたり、
バカにされたり、余計なお世話言われたり…
職場で特にそう感じるので、情けなくて恥ずかしくすらなります…
 
対処法などあると思いますか?
一応はっきりとかわいくないとはっきりと言われたのは人伝ですが、
初めてだったのでそれも厚かましくもショックだったかな…
 
 
<今回はもしかして、ビューティーコロシアム物件レベルの
 外見イジメを受けてるかも知れないんで、追加で質問をしてみたんだ。>
 
1.本当に顔がブサイクなんか?
2.そうならば昔から自分で気付いてた?
3.人から言われる事を抜きにして自分の顔が気になる?
4.お便りコーナー宛てという事は、雑談のように気軽に話したいんかな?
  それとも、相談する方向が良い?
 
<それに対する返事。>
 
1.自分では客観的にはどうしてもなれないんですが、
 標準よりやや求心的です…
 パーツは褒められることはあります。あとはお世辞…
2.いたって平凡と思ってたのですが…
3.親兄弟が誉められることが多くて私は似てないのでコンプレックスです。
 職場はかなり美人率高いです。
4.相談でもありますが
 あんなんに言われたキーーーという気軽さもほしいです。
 
 
今の会社でイヤな思いをすることが多いです…
昔から目は誉められることが多いです。
 
 
————————-
 
私には信念がある。
人は外見!
 
ただし顔の作りではない。
服からヘアメイクから動きから、の全体の雰囲気。
特に知性は外面に表われるんで、気をつけるようにな。
 
と、昔パンクファッションをしてたババアが言うとります。
死ぬ前に一度は軍服ファッションをしたいなあ。
 
 
私はビューティーコロシアムに出る一歩手前のブサイクなんだ。
“一歩手前”、と言ってるのは、充分に出れると思っていたら
知人に 「そこまではない」 と言われたから。
 
傷付いてないぞ。
ブサイクで嫌な想いをした事がないから。
顔も悪いなら頭も悪いんで、嫌な事に気付かないんだ。
 
それに顔の作りだけで判断するヤツなんざ、私以上に頭悪すぎだろ。
相手にすると、バカが移りそうで嫌だから近寄らねえよ。
 
 
こっから私の勘のみで言うけど
匿名希望ちゃんは、ブサイクではない気がする。
 
もし、本当に顔の作りのイヤミを言われてるのなら
言われている内に、暗示にかかるのはわかるけど
同じ洗脳されるなら、私論の方にしとけ。
 
匿名希望ちゃんのエピソードは、どうも全部が全部
顔の作りを言われてるわけじゃない気がするんだ。
匿名希望ちゃん、疑心暗鬼になりかけてるかもよ。
 
 
職場って、顔の作りが関係ある業種じゃねえだろうな?
モデル事務所とか、化粧品やファッションの販売とか。
そうじゃないなら、いや、それでも言ったヤツはセクハラ。
それを匿名希望ちゃんに伝えたヤツも、要注意人物。
 
職場で嫌な想いをする事が多いんなら、よく観察してみい。
真の性悪は1人か2人で、後は自分が言われるのが恐くて
右へならえしているだけの、ド脇役のはず。
 
その真の悪・1人か2人だけに気をつけて
なるべく穏便に距離を置いて、仕事に専念せえ。
 
 
「面白さをとったら何が残る」 のヤツは、放置でオッケー。
そいつから人真似を取ったら、頭の悪さしか残らないから。
 
「古代から何度も繰り返し言われてきた、古臭いそのセリフを
 まさか現代で聞くとは思わなかったー。
 いやん、ビックリーーー!」
 
腹が立った場合は、上のセリフを返せ。
満面の笑みで、明るく冗談っぽく無邪気に。
多くの場合は、鼻で笑って済ませる。
 
私は実際にどっちもした事があるけど、場は凍らなかったぞ。
酒の席なんぞ無礼者だらけだから、斬り捨て御免で大丈夫だぜ。
 
それよりもさ、「~を取ったら」 の言葉を気にする自分を見つめ直してみ。
案外、問題は自分の中にあったりするんだよ。
 
自分が悪い、って事じゃなくて
自分が何かに執着してるとか囚われてるとか
そういう意味で、危険信号を発してるんじゃないのか?
 
 
私が匿名希望ちゃんをブサイク認定しないのは
「また鏡を見て」「そのままでいいの?」、この2つの言葉。
 
これはブサイクに言う言葉じゃない。
鏡を見ても吐き気をもよおさない、
どうにかすればどうにかなるツラに対しての言葉だからだ。
 
おめえ、なーんか全体的に空気を読み外してねえかー?
もう一度、冷静に状況を判断してみれよ。
(これ、私に言われたらおしまいだぞお? うひひ)
 
 
あ、最後にひとつな、自分の面構えも客観的に見れないとか
自分プロデュースが出来ねえだろうが。
 
何度も言うが、顔の作りじゃねえんだよ
漂う雰囲気を把握せえ、っての。
んで、長所を生かす。
 
・・・欠点は放置しとけ。
いじくる程、裏目裏目に出る。
メイクで私はそれを学んださ。
ああ・・・、縦穴式毛穴が隠れねえ・・・。
 
 
今回は、勝手な決め付けをしたあげくに
ファジーな論理を元に、極端な対応を意見しちゃったので
 
さあ、皆、フォロー ミー!!!
 
 
:::::::::::::::::::::::::::
 
このコーナーは、何か言いたい人のためのものです。
 
持論でも、自慢でも、疑問でも、自分語りでも、不平不満でも、雑談でも
内容は何でも良いので、言いたい事がある人は私にメールをください。
 
メールアドレスは、ブログ管理者紹介の
あしゅ のところにあります。
メールシステムが変わりましたので、ご一読ください。
  
匿名でも無記名でも別名でもいつもの名でも構いません。
むしろ、匿名、無記名でお願い。
先入観なしに読めるし。
 
 
なお、身元がバレそうな部分や、不適切な表現
そして改行、誤字脱字の補正などはしますが
基本方針としては、出来る限り、そのままの文を載せます。
 
文自体が載せられない内容の場合は
その旨を親切丁寧に返事いたしますので、ご安心ください。
 
 
ブログの記事に載せる、という事は
ここを通りすがる誰かからの反応があるかも知れません。
 
罵倒もされる場合もありますが
それを受け止めるのも、書いたヤツの義務です。
それは覚悟しとくべきだけど、私がフォローします。
 
私の立場は、この場だけはお便りをくれた人をえこひいき、です。
それがたとえ、私の意見と違っていても、です。
 
じゃないと、わざわざお便りを書く意味がない。
なので、私にえこひいきをされたい人、お便りをください。
 
 
あ、単にコメント欄に書いたものも
内容によっては、許可なくここに流用する場合もあります。
 
“お便りがこない” という、私の人徳のなさを隠すためですので
皆様方は、介護のつもりで温かく許してください。

かげふみ 55

州議会では、館への追求は控えられた。
館の収支報告書を読み、予算を決めているのは州議会なので
州の議員なら、全員が館の事を知っていて当たり前だからである。
 
そもそも、長老会が世襲制になったのも
当時の州の富裕層が、“高貴なる義務” として
寄付と運営の担当を押し付けられたものである。
彼らは、その伝統を受け継いで守っているに過ぎない。
 
だから州議会では、事を荒立てるつもりはなかった。
館が更生して社会に溶け込めるのなら、それに越した事はない。
なのに州知事だけが、館を潰すと息巻いている。
 
 
「館が邪魔になる理由とは何でしょう?」
「うーむ・・・。」
長老会メンバーたちは、頭をひねった。
 
「あの、ちょっと質問なんですが・・・。」
手を上げたのはグリスであった。
「何ですか?」
 
「館の近所の鉱山は、どこの管轄なんですか?」
「あそこはシティの管轄だが、それがどうかしたかね?」
 
「村の人が言ってたんですけど
 偉そうな人たちが来て、村の食堂で食事をして帰ったそうなんです。
 それが、クリスタル州のなまりじゃなかった
 どうも首都あたりから鉱山を見に来てたようだ、と。」
 
 
この話に、将軍の眉間がシワを寄せた。
「それはいつ頃の話だね?」
「えー・・・、主様の死後なのは確かですが・・・。」
 
「鉱山が狙いなんでしょうかね?」
「いや、あの鉱山は今も採掘はしているが
 一時期に比べて、そう採算が取れるとも思えんものだぞ。」
「でも妙に引っ掛かるものがありますよね・・・。」
 
「とにかく、調べてみましょうか。」
「何の手掛かりもないですからね。」
 
 
「じゃあ、わしは本を出版するぞ。」
ジジイがやおら立ち上がった。
 
「もうですか?」
「うむ。 主が信条にしていた、“先手先手” じゃ。
 わしが矢面に立っとる間に、調査を済ませてくれ。」
 
「そうしましょう。
 敵に対して、ひとつずつ順番にやっていくほど
 我々も親切ではありませんからね。」
「じゃあ、わしら古参たちは矢面準備じゃな。
 実際に動くのは次世代諸君に任せるぞ。」
 
 
白髪のメンバーの言葉に、他の年寄りメンバーたちが嘆いた。
「処刑待機とは、寂しいもんですな。」
 
「武士道は桜のごとし、じゃと。」
ジジイが穏やかな目で語り始めた。
 
「桜という木の花は、ジワジワと咲き始めて
 気付いた時には満開を過ぎて、既に散り始めてしまっている。
 しかし、その一瞬で終わる散り様だからこそ
 より一層に美しいのだそうじゃ。
 人間そう生きたいものだ、と主は言っておった。」
 
「ううむ、ザツなようでいて、時々繊細な事を言いますね、主は。」
長老たちが、唸る。
 
 
「主様は、常に己にしか
 やいばを向けていらっしゃらなかったのだと思います。」
グリスの言葉に、皆が驚く。
「あれでかね!」
 
「はい。
 私たちは、みね打ちをされていただけだと・・・。
 だから、その刃の繊細さに気付かなかったんだと思います。」
 
ジジイの言葉にもグリスの言葉にも
納得させられるような、違うような
そんな複雑な気持ちで、メンバーたちは考え込んでしまった。
 
“みね打ち” で骨が砕ける事もあるとは
日本人ではない彼らは知らない、衝撃の事実。
 
 
「では、散る準備をするか。」
よっこいしょ、と古参メンバーたちは腰を上げた。
 
「終わりを見据えるというのは、辛いものだな。」
 
 
 続く 
 
 
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       かげふみ 1 11.10.27 
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女性の明るさのリスク

コメント欄とかの皆の意見を聞いて、ふと思った事を言ってみる。
 
 
リスクの意味は、“危険度”。
 
“モラルリスク” という言葉もあって、これは本来は保険業界の用語で
保険金詐欺などに使われるんで、真似しないで欲しいが
私の中では、無意識に危険度の高い方向に行くヤツを
「モラルリスクが高い」 と思っている。
 
リスクにも色々あって、生命の危機、生活の危機、経済の危機 等
とにかく、“安泰じゃなければヤベえよ!”
という単純な使い方を、私はするわけだが
これも多分、正しくない使い方なので、真似をするのはお勧めしない。
 
てか、真似すんな真似すんな、正しくない、とか思うんなら書くな!
っちゅう話なんだが、これは自分を守ってるだけなんで書く!
 
よって真似するなら、自己責任でな、自己責任!
んで、何かあったら教えて。
そういう事故に合わないように気を付けるから。
 
 
今回は人間関係における、女性の明るさに特化して書く。
 
友人に数人、リスクの高いヤツがいる。
嫌われる、ナメられる、バカにされる、ウザがられる、など。
 
そんなヤツとよく友人でいられるな、と思うかも知れんが
人間、誰しも欠点はあるわけじゃん。
 
いや、私もナイスバディだが顔が悪い、とか欠点があるし
物覚えが悪くて、物忘れが優れているなど
類が友を呼びまくっている恐れもあるんだが
そいつらのリスクは、“単なる欠点” だと私は捉えているんだ。
 
付き合っていると、確かにウゼえ、と思うんだが、良いところもあるんだ。
でも、初手で引くぐらい、欠点が目立つんだよ。
これを私は、リスクが高えヤツだな、と思う。
 
 
たとえば女性で言えば
明るい性格の方向で、すんげえテンションが高いヤツ。
 
私は、あまり人にナメられる事はない。
自分で言うのはほんと情けないけど、アホウなのに何故?
 
この疑問は、彼女らを見ていて解けた。
私は普段のテンションが、すげえ低いんだ。
 
明るいのは長所に思えるけど、ナメられる事が多い。
友人にも数人いるし、同級生にもかなりの数でいた。
 
 
何故ナメられるかと考えたら
ひとつは、キャンキャン吠える座敷犬のようなテンション。
もう、うるせえうるせえ。
 
「キャーーーッ! 可愛いーーーーーーー!!!」
と、気っ色悪い人形を見ても言っとる。
他の言葉は、「うっそー」「ほんとー?」「すごーい」。
3分に1度、この単語を叫ばれてみい
そりゃもう毒沼に入ったかのように、寿命がゴゴッゴゴッと削られるんだ。
 
このせいで、陰で嫌われていた子がいたが
私はブチ切れて、本人に 「うるせえ!」 と怒鳴った。
そしたら、「いいじゃん!」 と腕にしがみついてきた。
結構しぶといヤツなようだ・・・。
こいつとは今でも、連絡が取れる関係を保っている。
 
 
次にこいつらがよくやるのが、“笑う”。
傷付く事を言われても、その場で笑って流す。
そして陰で泣くんだ。
 
私はその場では気付かない、大概なポヤンなのだが
はー、ほー、へー、ふーん、と、ハ行で無表情の反応をする。
この無表情が、私の顔面構造上かなり無愛想に見えるらしいんで
怒っている? となるようなのだ。
 
女性の明るさは美徳として教えられるが、かなりの諸刃だと思う。
とにかく何があっても笑顔でいれば切り抜けられる、とか言うけど
私もたまに、それに助けられる事もあるけど
ずっとそれでやっていける人は、単に運に恵まれてるとしか思えない。
 
正直、女性は計算で笑顔を出した方が安全だと思う。
締めるとこはビシッと締めんと、つけ込む輩も多い気がする。
 
 
私の明るい友人たちは、お互いの存在すら知らず
生まれ育った環境も、性格も、住んでる場所も共通点はないけど
この、“明るいテンションの高さ“ という、たった1点で
それぞれが似たような人間関係を築いている。
 
学生時代は教師や同級生にナメられ、結婚してからは夫にナメられ
近所の主婦仲間にナメられ、我が子にナメられているんだ。
私には、そう見える。
 
 
「それ、ナメられてるよ、ビシッと言ったら?」
みたいに言っても、「でも」「だって」の嵐なんで
力になれなくて、正直イライラする時もある。
私が近所にいたら、暴れまくるのに!!!
 
てか、近くにいた時は、そうしてた。
たまに本人からストップが掛かってたんで、ありがた迷惑だったんかも。
その手のヤツは、協和を大切にするから
私の暴走は困りものだったんかも知れんなあ。
 
そう考えると、性格が良いのがどっちかは、おのずとわかるが
世の中の全員が善人じゃないんだから
いつでもどこでも何があっても “良い人” なのは
やっぱり、リスクが高いと思うんだ。
 
 
嫌がらない断らない人は、人に嫌われたくないんだろ?
それが何で、ナメられるか嫌われるかの二択になるのか
本人たちは理不尽に思えるだろうけど
弱肉強食のバトルフィールドに、知らずに引き込まれているんだよ。
 
そこで無意識に負け続けているんだ。
嫌われたくない、人を傷付けたくない、と言うから
ナメられて傷付けられる。
 
これはまるで、「世界はひとつ」 と言いながら
他国にどんどんつけこまれていく我が国のようではないか。
 
そこで、専守防衛ドーン!
ナメられているのを止めたいヤツ、私の方法を試してみい。
これは誰がやっても、効果があるから大丈夫。
 
 
まず、ムカつく事を言われて怒れない状況だとする。
相手がこっちの顔を見て言ってたら、チャンス!
 
一瞬だけ、真顔になれ。
 
ただ、これだけ。
その後、いつものように受け答えをすれば良い。
 
相手が見ていない時でも、この一瞬真顔をしたら周囲の誰かが気付く。
そこから変わる事もある。
 
この一瞬真顔、とにかくものすごく恐いんだ。
その瞬間に、怒りを混ぜるか、悲しみを込めるかでも
違うオーラを出せるので、練習してみい。
 
 
そんな抵抗すらしたくないヤツは、とっとと犬死にせえ
 
と言いたいところだけど、私は実は親切なので
また何か、他の打つ手を考えてみるよ。
私のひらめきよ、なるべくカミングスーン!
 
 
 

評価:

松原卓二

メディアファクトリー


¥ 1,300

(2012-04-20)

コメント:動物好きに悪い人がいてごめん、私だ! ただし動物からは、出会った瞬間嫌われるんで、平和は乱していないと思う。 そんな動物好きなら、“笑顔” の単語検索で出てきたこれを貼らずにはおられまい。

かげふみ 56

ジジイはいまや、マスコミに引っ張りだこであった。
その毒舌と潔さ、そしてどことなく漂う哀愁。
 
「すべての罪は、わしにある。」
そう告白して、当時の館の状況を語るジジイに、人々は誠実さを感じた。
 
 
ジジイが注目を集めている間に
長老会の調査は、いとも簡単に終わった。
 
「結局、館の存在を公にして、クリスタル州を糾弾し
 鉱山の利権を、州から国に移そうという企みでした。
 現・州知事が、国会進出の手土産にしようと目論んだようですね。」
 
「ふうむ、クリスタル選出の現・国会議員は鉄板の票田を誇るから
 引きずり降ろすには、相当のネタがないと無理だからなあ。」
 
「そうとわかったら、作戦はおのずと決まりますよね。」
「ええ。 売国奴ならぬ売州奴だと突き上げれば良いだけですよ。」
「現・国会議員も、協力してくれる事でしょーう。」
 
 
長老会の若いメンバーの話し合いを聞いていた古参メンバーたちは
しみじみとうなずきあった。
「時代は変わったな。」
「彼らは筋肉痛すら起こさずに敵を倒すのだろうな。」
 
そんな沈んだ空気の中、将軍がいさましく言った。
「今は戦争も、ボタンをポチポチで済みますが
 敵の意欲を削ぐのは、やはり兵を行かせるのが一番なのですよ。」
 
「生きた人間が一番衝撃を与えるのか。」
「ええ、我々の生き証人も正に今、人々に衝撃を与えていますしね。」
 
 
実際、思わぬ伏兵の連続に州知事側は焦っていた。
主、ジジイ、グリス、禁断の館の蓋を開けてみたら
魅力あふれる人物が次々に飛び出してきたのである。
 
そして街の名士たちの、次々の鮮やかなる辞任。
私欲に溺れたわけではないのにそこまでせずとも、との声が上がる。
 
とどめが、リオンの “責任” を取っての市議会議員辞職。
一個人という身分になって、州知事を弾劾している。
その煽動をクリスタル州立新聞が引き受け
州知事が国政への足がかりに州を裏切った、と報道し始めた。
 
 
鉱山は今でもクリスタル州の財源なのは、州民も周知している。
そしてクリスタル州民は排他的である。
自分たちの事は自分たちで決める、という意識が強い。
 
そんな州民たちも、よそものとは言え
館のために尽くしてきた者たちには、同情的であった。
世論は、州知事リコールへと動き出した。
 
 
勝敗は、誰の目にも明らかとなった。
野心を暴かれ、州知事は辞任した。
館は温情をもって、国中に徐々に受け入れられ
その関係者は尊厳を失わなかった。
 
面倒ではあったが、終わってみればラクな戦いであった。
まるで浄化の一環として、プログラムされていたように事は進んだ。
 
 
不思議な事に、今まで館の敵は全滅している。
禁忌の場所にはやはり手をつけてはいけない、という事らしい。
 
 
 続く 
 
 
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       かげふみ 1 11.10.27 
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カスタマーサービスの意味

昨今、“お客様満足度” とか、そういう事を企業が言っている。
日本は昔っから接客が上等なのに、今更何を言い出したんだろう?
と、不思議だったんだ、この言葉。
 
だけど、やっとわかったよ。
この企業理念の真の意味が。
 
 
とある器具を買った。
ところがそれがちと支障があって、使えない。
でもこれが仕様かも知れないし、という可能性もあったので
まずは保証書に載っているお客様相談センターの方に電話をした。
 
こうなるんですが、これは我慢すべきでしょうか?
と問うと、それは不具合だから修理に出してくれ、と言われる。
 
言われた通りに修理に出して、しばらくしたら
メーカーから電話が掛かってきた。
テストをしたけど異常はない、と。
 
そんなわけはないんだが、わからないらしい。
とりあえずAの部品を交換して返す、と言われたので
Aの部品じゃなく、Bの部品が問題なんだと思う。
だからAじゃなくBを交換してくれ、と頼んだ。
 
私の訴えを聞いていれば、Aの交換など言い出すのはおかしいんだよ。
素人でも、Bの部分がおかしいと考えるはずなのに
一体どういうこったい?
 
この電話では、相手がものすごく困っていたので
これで直らない場合は諦めますから、と申し出ると
そうしていただけますか、と、すがるように言われた。
 
 
で、器具が手元に返ってきた。
お願いした通り、Bの交換がされていた。
 
・・・・・直ってるんだよ、支障が!!!
 
メーカーは原因不明だと言っていたけど
やっぱりBに不具合が出ていたわけじゃん。
これは教えてあげないと、と再びお客様センターに電話をしたさ。
以前にメーカーの人が、事例報告はものすごく大事だ、と言っていたんだ。
 
 
で、一通り説明をしたら、担当部署に電話を回された。
もう一度最初から説明をした。
 
すると、「不愉快な想いをさせて申し訳ございませんでした。」 と言う。
いや、私は文句を言ってるんじゃなく
お礼を兼ねて、報告をしてるんで
おこがましいけど、今後の参考にしてもらえれば、と思って
原因不明だと修理の人が言ってたから
と、一生懸命に説明した。
 
「では修理部門に電話を回させていただきます。」 と言われ
違う、この不具合は製造段階で発生してるわけで
修理じゃなく、作る時に気をつけるべきものでしょう、と言うと
また、不愉快な想いをさせて申し訳ないと謝られる。
 
もう言葉が通じている気がせず、電話した事を後悔したよ。
私、クレーマー扱いですか? と直球で訊いてしまったさ。
「いいえ、とんでもございません!」 と、強く否定されたけど
人間同士の会話ではないんだ。
 
 
電話を切った後に、一体どういう事なのかと考えた。
で、わかった。
 
“マニュアル通りの受け答え”
 
その番号に掛かってくるのは、大抵苦情の電話であろう。
だから担当者はクレーマー対応を教えられているわけだ。
 
そこに種類の違う内容を言われてきても
個人の判断で応用を利かせた場合に
ヘタしてメーカーの責任を問われる事態になりたくない
だからマニュアルで習った以外の対応は出来ない
こういう事なんだと思う。
 
 
“謝ったら全責任を取らされる”
これは日本の社会にはない概念である。
しかし、“グローバル” とかいうやつになってきて
日本でもこの感覚が幅を利かせてくるようになった。
 
メーカーは一見、謝っているように見えて
実は決して非を認めてはいない。
自分とこの製品が悪いのではなく
“不愉快な想いをさせた” 事にのみ、謝っているのである。
見事な責任逃れである。
 
こうやって型通りのやり取りしかしてくれないので
メーカーとマトモな話をするのは難しくなってしまっているんだろう。
 
「私の場合、Bが悪かったみたいでしたよー。」
「ああ、そうだったんですかー
 同じような事故がないよう、その事例を参考にしますね。」
こういう話をしたかっただけなのに
申し訳ない申し訳ない、と繰り返されて
私こそ、余計な電話をして申し訳なかったよーーーっ!
 
 
で、この経験でわかった、カスタマーサービスの真の意味。
カスタマーサービスとは、客への対応ではない。
 
“顧客になってもらわない方法” である。
 
「そんなんで文句を言うヤツなど、客にならなくて結構。」
という、取り引きしたくない性質のヤツが、文句を言ってきた時に
どんだけ穏便に追い返すか、という技術なんだと思う。
 
企業の担当者は、客へのサービスだと習っているんだろうけど
それはカスタマーサービスの専門家の嘘だと思うぞ。
企業がCS教育者に求めているのは
表向きは客大事に見える、クレイマーの門前払い。
 
まずはそれを、担当者に “サービス” だと思い込ませないと
長い事やってると、心が壊れてしまいかねんからな。
正当かつ美しい理由がないと、酷な業務だろうし。
 
 
“誠意” は、金銭物品サービス等の付加じゃなく
心のこもった 「ごめんなさい」 という態度で表してほしい客なら
「不愉快な想いをさせて申し訳ございません。」
この言葉にこそ不愉快になる。
こっちのどんな気持ちも、ひとくくりだから。
 
私は日本の企業を大事にしたいけど
向こうは私をいらないようで、悲しい。
そう思わせてくれる言葉である。
 
 
 

評価:

カンロ


¥ 1,200

コメント:特別な私のための選民意識キャンディーの呪縛を解き放してくれたのが、これ。 何か塩気がある割に、キャラメルらしい味のキャンディー。 ヴェルタースよりバター風味がないんかな。 しかし、“サレ”  ってのが、“塩” って意味だとはなあ・・・。

かげふみ 57

館は平穏を取り戻すどころか、逆に賑やかになった。
主やジジイやグリスの存在を知った、国中の人々が
村や館に観光に来るようになったからである。
 
こういう事態も覚悟していたものの
予想以上の盛況に、館に急きょ “観光課” が作られた。
 
農産物の売れ行きも良くなったので
住人たちが客の案内に割く時間も、限られてしまうのである。
館の産業は、外部からのバイトを雇うまでになった。
 
 
グリスは多忙ながらも、事務を懸命にこなした。
外に出ると、議会中継を見てファンになった女性たちが
キャアキャア叫んで追い回すので、執務室にこもるしかないのだ。
 
活動的なグリスにとって、インドア生活は辛いものだったが
主様もこれに耐えていらした、と自分を律して頑張った。
主は単にアウトドアの方が辛い性格だっただけなのだが。
 
 
ジジイは相変わらず街の豪邸に暮らしていたが
一日おきぐらいには館に通ってきた。
講堂で観光客相手に講演をしたり
グリスの話相手になっていたりした。
 
「理想の隠居ライフじゃな。」
ジジイは、快活に人生を楽しんだ。
 
 
長老会の他の辞任組も、講演に引っ張りだこであった。
かえって辞める前よりも忙しくなった者もいた。
 
彼らも、館には思い入れが強く
たまに館にやってきては、飽きずに主の資料館を見学し
来賓室でくつろいだりしていた。
 
元長老会メンバーがこのようにひんぱんに館を訪れるなど
過去に例がない事である。
 
 
リオンは、主の寝室通いをやめなかった。
時間が空けば、ちょろっと来てちょろっとやって帰って行く。
 
自宅でやればいいのに、とは誰も思わなかった。
リオンもまた、主の側を離れたくなかったからである。
 
 
この館に住む者、来る者は、全員が主を追う者であった。
主がいなくなっても、なお。
 
館に来る観光客たちは、これらの事を
かつての惨劇の館が現実にあった証しとして
興味深く、そして好意的に見守った。
 
 
館のすべてが、生まれ変わった。
浄化がようやく終わった、と誰もが確信した。
 
そんな平穏な日々が、何故許されないのか・・・。
 
 
グリスがリリーに言った。
「ちょっとおじいさまの様子を見てきます。
 最近ここにいらっしゃらないし、携帯にもお出にならないので。」
 
リリーが少し動揺したのを、グリスは気付かなかった。
 
 
ジジイの屋敷でジジイを前に、グリスは凍り付いていた。
ジジイの言葉を聞いて。
 
 
「あんた、誰かな?」
 
 
 続く 
 
 
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       かげふみ 1 11.10.27 
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エロ本の処分法

女性用エロマンガを愛読しておる私だが
そういう人種で誰もが持つ悩みに言及しよう。
 
それは、読後のブツの処分。
 
 
私はゲーム雑誌の攻略情報や、美容雑誌のメイクテク等を
こまめにスクラップしておく癖があったので
もちろん今回も、そうする事になるのは当然の流れ。
 
そこで、セックスシーンのみ破りとってホッチキスで留める事にした。
エロマンガ1冊で、セックスシーンは平均約0.5cmぐらい。
1冊1スクラップブックが出来るわけだ。
 
 
ところがこのエロマンガ、破れねえ!
正確に言えば、裂けない?
背表紙からページを切り離せないんだ。
 
女性用エロマンガ、本の背面に糊をつけてページを固定する方式で
その糊が厚く強固に塗られていて
ページを破り取ろうとすると、糊の塊で
ページのフチがガタガタになるのである。
 
言いたい事がわからないヤツは
とりあえず女性用エロマンガを買ってきて
1ページ1ページ破ってみい。
10ページずつでも良い。
 
何でこんなに頑丈にする必要があるのかっ!!!
 
と、思うはずだから。
 
 
私がここまで怒るのには、2つの理由がある。
ひとつは、同じく背面糊接着で作られているゲームの攻略本が
すぐにバラバラになるからだ!
 
参考記事: 攻略本 09.7.21 (画像あるもエロじゃなし)
 
まあ、エロマンガはゲーム攻略本のように繰り返し繰り返し見ないけど
それにしても、強固すぎる接着に
まるで 「コピー禁止!」 とか言われているようで不愉快である。
人はエロ関連に対しては被害妄想を膨らませる。
 
 
もうひとつは、負傷
背面の糊のせいで、ページが取れないんで
糊の塊をねじり取る必要があるのだ。
 
その作業の時に、親指の関節や爪の間をケガするのである。
この私の美しい手が!!!
ムスカ風に言うと、あああ、私の手が手があああっっっ!!!
 
試しにカッターでやってみたところ
幼児が包丁でカボチャを切るより、危なさそうな風情になったので
(硬いものを固定なしストッパーなしつまり考えなしに切ろうとする)
私はまだ道具を使うまでには進化していない、と
自分の未熟さを認めて、チマチマと素手で作業する方向に戻ったさ。
 
 
そうやって、リアル負傷をしつつ作ったスクラップブック。
・・・いやあ、エロマンガって、思いのほか読み返さないもんなんだなあ。
先日、押入れの除湿剤を交換しようとして
雪崩が起きたのが、そいつらの仕業。
 
ああ・・・、こういう事をしてたっけ、と思い出したのは
風邪こじらせ → めまい発症 と、病に臥せっていたので
ここんとこ、気分はエロどころじゃねえ、だったからである。
 
思い出して、と言うか、現実に
目の前に雪崩れてきているエロマンガスクラップブックを
読み返してみると
・・・・・・・・・・・・・・・
 
セックスシーンのみの羅列って、アホみてえ・・・。
 
 
私さ、常々不思議だったんだよ。
AVさ、オムバニスとかあるんかも知れないけど
大体ディスク1枚に1作ずつ入ってるんだろ?
 
それを男性は、早送りしてセックスシーンだけ観てる印象があるんだけど
実際にそうやってる、と何人からも聞いたんだけど
だったら何でセックスシーンのみのAVを作らないんだろう?
と、疑問が湧かないかあ?
 
答はな、セックスシーンばっかり延々と見せられても
意味がわからんし、見てる自分がアホみたいだからだよ!
 
やっぱりエロでもは重要!!!
と、わかったんで、私の手に多くの傷を残してくれた
セックスシーンスクラップブックは、速やかに廃棄した。
 
こいつら、捨てるにもホッチキスの針を取る作業で
加害してくれるやがる・・・。
もう、作ってもケガ捨ててもケガで、私ボロボロ・・・。 
 
 
・・・・・・廃棄は燃えるゴミでだ。
いいか? よく聞いてくれ。
 
若い男性のエロ所持と、ババアのエロ所持では
人格の評価に対する影響が、格段に違うんだよ。
 
ヘタすると、穴さえあれば良い無差別級なお方が
「ババアそんなにやりたいのかだったら俺が」 等
てめえに関係ないのに首を突っ込んでアレも突っ込みに来るかも知れん。
 
犯罪を未然に防ぐために、エロはわからないように捨てるべきなのだ。
だから燃えるゴミにチマチマ混ぜて、気長に捨てておるさ。
うちの自治体のゴミ規定は、割にフリーダムだけど
エロだけは隠して捨てたいんだ。
 
更に自己正当化をさせてもらうとな
レジ袋が減って、燃えが悪くなった焼却炉もあるんだとよ。
あのレジ袋自体、リサイクル製品だし
失くすのは、店のサービス削減の良いカモに思えるがな。
 
あ、私、エコとか意識しないんで説教に来ないで。
そんな立派な理由がなくても、質素で真面目に暮らしておるから放っとけ。
 
 
と言う事で、私のエロマンガスクラップは、話1個ずつになった。
 
セックスシーンだけが大事じゃない事が、よくわかりました。
描いてる皆様、どうもすみませんでしたーーーっ。
 
 
 

評価:

笠倉出版社


¥ 650

(2012-05-07)

コメント:恐怖の “レデースコミックス” 検索、第二段、お・金・の・貯・ま・ら・な・い・女! ものすごい既視感! おめえ、私にケンカ売っとんのかあっ!!! ケンカすら買えんよ、貧困だもん・・・。 正に、お・金・の・貯・ま・ら・な・い・女!

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