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2010-07

美と愛

美しいものは、ついつい許してしまう。
 
いかにもエロオヤジの言うような言葉だけど
こんな感情を実際に味わったのは、アフガンハウンドとの生活でだ。
 
噛み犬アフガンハウンドとの暮らしは、とても辛いもので
毎日毎日、早く死ねだの行方不明になってほしいだの
本気でそう願っていたのだけど
アフガン・・・、美しいんだ!
 
 
 
画像の上部がおかしいのは、何かファイルの破損?
もう、私の画像、こんなんばっかりだよ・・・。
 
 
私は獣の王として、きちんと君臨したので
最後までアフガンハウンドと馴れ合う事はなかったけど
本当はアフガンにデレデレしたかった。
あんなにひどい事ばかりされたのに、である。
 
私は性格上、実用性、合理性を重要視する。
美しいものであっても、そのどちらかを兼ね備えていないと
評価に値しないものだと思っていたので
この気持ちは、自分でも意外だった。
 
美は愛を生み出すのかも知れない。
世の人々が、美しいものに魅了される気持ちが少しわかった。
 
 
私の友人に、とても美人な女性がいる。
大人しめだけど、性格も良い。
ヘアメイクやファッションにも敏感で、おしゃれをしている。
だけど一緒にいて、その人が美人だという事を忘れるのだ。
 
何だか、凄くもったいない気がするんだけど
問題も原因もわからないので、ずっとモヤモヤしていた。
けど、今思い返してみると答が出せる。
 
 
まだ若い時にその子に、嬉しそうに言われた。
「ねえ、彼氏に 『何でこんなに可愛いんだ』 とか言われない?」
その時に、私は ムッ & ??? を同時に思った。
 
え? この子に 『可愛い』 ?
この子は可愛いとかそんなレベルじゃなく、“美人” だろ!
この子の彼氏、何なの? その評価!!!
これが 「ムッ」。
 
え? 彼氏って、そういう事普通に言わない?
何でそんな事が嬉しいの?
これが、「???」。
 
 
で、その時は友人の彼氏の文句など言えないので
「うん、そうだね。」 で済ませたんだけど
今になって考えてみると、その子
自分が美人だという自覚がなかったんじゃないか、と思うんだ。
 
よくわからんけど、迫力がなかったんだよ。
私は美人よ! っていう。
だから、美人なのに美人に見えなかったんだと思う。
 
 
あんなに美人なら、自分で真っ先に気付いて誇って良いはずなのに
性格が良いのが災いしたのか、大人しいのかいけなかったのか・・・。
おまけに、ちゃんとした美人なので
周囲もわざわざその事実を、本人に伝えなかったんだと思う。
私もその子に言った記憶がないんだ、おめえ美人だよ、って。
 
これは嫌がらせやヒガミじゃなく
友人の長所をあえて褒めるのは、照れくさい、っちゅうか
友人 = 身内も同然、で身内を褒めるのは下品、っちゅうか
そういう硬派なヤツが多かったんだよな、私の仲間は。
 
お陰で私も20代後半になって、やっと自分がナイスバディだと気付いたし
彼女も自覚してれば良いけど、私が言えば良かった、と後悔してるよ。
 
自分が美しいんだ、と気付くのは、自分を愛していないと出来ない。
悩みもない日々を過ごしていると
自己愛とかいらないから、自分の姿にも気付かない。
それはそれで幸せなんだが、女性の作りには賞味期限があるしな。
 
 
この2つの事例で、美と愛の関連性がわかる。
美は愛を生み、愛は美を生む。
 
美しいから愛してしまうし、愛してるから美しく見える。
理屈とかじゃなく、無条件にそう思うプログラムが生物にはあるんだろう。
 
 
さて、じゃあブサイクは愛に無縁か?
ほっほっほ、それがまた不思議なもので
度を越したブサイクは、これまた愛を引っ張り寄せる。
 
うちのゴールデン・レトリーバー、見事なブサイクだったが
 
 
 
もう、ここまでくると、むっちゃ可愛いんだよー。
同情票かも知れんが、溢れ出す愛には
属性などどうでも良いと思わせる力がある。
 
美には黄金比があり、絶対的なものだと思うので
このゴールデンを美しいなど、言うのは間違っている。
だけどここにも、美の法則が存在しているような気がする。
 
どうやら美は、ゼロか100かで愛を発動させるものらしい。
 
 
今まで私は、美と愛を別個に考えていたんだ。
“可愛いと思うのは親だけ” なのに、それは禁句なせいで
ゴロゴロいる世の親バカから、すんげえ迷惑をこうむっていた。
 
なので自分だけは客観性を持っていよう、と誓った。
愛しているけど可愛くない。
可愛くなくても愛してる。
 
だから私を 「可愛い」「美しい」 という歴代彼氏を
“男は愛情で目が腐る” と鼻で笑っていた。
 
しかし、これは間違っていた。
私は、愛を生みだしていなかったのである。
 
 
ごめんね、歴代彼氏たち。
でも私へのその愛は、美ゼロ発動だよね?
 
あいつらーーー、もし会う機会があったら無礼討ちにしてくれるわ!!!

ストレスと怒り

意外に思われるだろうが、私は怒りの濃度が薄く沸点も高い。
他人のためになら、怒りは湧くのだが
自分のための怒りが湧きにくいのである。
 
これは “優しい” とか解釈されそうだけど
そんなキレイな動機ではない。
 
他人に起きた理不尽な出来事なら
他人が悲しい想いをしている、という名目があるので
自己流正義感に基づいて、ギャアギャア怒れる。
 
しかし同じ事が自分の身に起きた場合は
「もしかして、自分が悪いんじゃないだろうか」 と
まず自分を責める方に考えるので、迷い、自省などで
悩み悲しみが先に立って、率直に怒る事が出来ないのだ。
 
つまり自分に自信がないと、“自分がイヤな想いをした” という事だけを
堂々と理由にする勇気がなく、怒りが湧かないのである。
 
 
怒れない人というのは、結構な数いる。
もしかして日本人の大多数はそうじゃないか?
 
日本人にストレスが多いのは、怒れないからだと思う。
ストレスは怒る事で発散するのが、一番簡単そうだから
怒れない日本人には、ストレス発散が難しいじゃないだろうか。
 
 
怒りは、和を尊ぶ日本では悪い事のように扱われているけど
個人にとっては重要な、生きるパワーとなる。
怒りを向上心ややる気に変換できる人は、健全な精神力を持っている。
表立っては怒れなくても、内面に正当な怒りを抱えられる人も大丈夫である。
 
問題は、怒りを上手く発生させられない人である。
そういう人は、大抵が自分を責める傾向にあり
エネルギーを内へ内へと潜り込ませていく。
ものすげえ鈍感な人や、心の広い人でも
知らず知らずに、心の奥底にストレスを溜め込んでいる。
 
その溜まったものが、汚染されて自らを蝕むか
発酵して出たガスに引火するか、どちらも悲劇である。
 
そうならないためには、こまめに怒って発散するべきだが
それが出来ないゆえの貯蔵なのであって
出来るものなら、とっくにやっているわけだ。
 
 
そこで私的には、亡き事をいいことに親に怒る。
“私が悪いのかも知れないけど
 それはしつけが悪かったうちの親のせい。
 自分では常識的な判断ができないのよ
 なんせ、親に習わなかったものだから。
 もう、うちの親はまったく!”
 
親、ほんとごめん、と思う。
人生の3分の2は自業自得だとわかっている。
 
でも自分がそんなロクデナシだとは、認めたくないんだ。
てか、普段から充分に自分を責めているんで
少しぐらい引き受けてくれても良いだろ?
 
お空から見守ってくれる千里眼があるのなら
私のこの苦悩と葛藤も見透かしてくれているだろうし
何でもかんでも親のせい、というのも、半分は本気ではないし
そういうのを受け止めるのも親の務めだろう、という
過大解釈による、防衛策なのだ。
 
 
こんな甘えは、現存している人には出来ない。
どう組み合わせても親のせいに出来ない事は、霊の仕業にしている。
 
“私がこんなにイヤな目に遭うのは
 きっと先祖がいたらん事をしたせい。”
“こんな不幸は霊障だわ!”
 
とんだ逃避活動だが、自分の中でいびつな種を発芽させたくないので
これでも必死で試行錯誤をしているのだ。
 
現に、精神的なもので足が動かなくなった、とかの経験があるので
ストレスに気付かずにいたら
自分の体は何をしでかすかわからん恐怖がある。
 
もちろん今でも自分の苦悩に気付かずにいるのだが
とにかく密かに何かを溜め込んでいるはず、という設定で
自滅を回避しようとしている。
 
しかし、ないとしか思えんものを発散するのは困難だろ。
だから見えない人々に頼っている有り様なのだ。
 
 
全然タメにならん解決法しか出せんで申し訳ないが
ひとつだけ、確実にわかった事がある。
 
怒りというのは、クセ付けする事が出来るようだ。
怒りっぽい人っているだろ、あれは怒りを習慣化できているんだよ。
 
これに気付いたのは、ヘルドッグ・アフガンハウンドとの
激しい戦いが終わった時だった。
何で戦いの最中じゃないかっちゅうと
アフガンが暴力的なのも自分のせいかも、とか思っていたんだな。
 
それがブチーーーッときて、アフガンを制圧できた後に
次は君主としての、平定が義務になって
あれダメこれダメ私に逆らうのは許さんモードで
日々暴君しまくっていたら
瞬時に怒りスイッチを入れられるようになったんだ。
本当は怒ってなくても、義務で!
 
怒りは、きっかけさえあれば、スムーズ発射できるようになる。
多分、他の感情も習慣化できると思う。
ただし暴力もクセになるので、何を短縮ダイヤルに入れるかは
よく考えた方が良いと思う。
 
アフガン騒乱以来、怒りの出し方がちょっとは上手くなったつもりだったが
関西に来て、関西人の見事な怒りっぷりに
自分はまだまだだった、と自信喪失気味なのが痛い。
関西人、うわてを行ってるのお・・・。
 
 
自分のためだけの単純でクリアな怒りは、自分にとって必要な事である。
代わりに怒ってくれる自称正義の味方が、いつでもいるとは限らない。
自分を大事にするというのは
喜怒哀楽をバランス良く持つ事が、第一歩のような気がする。

黒雪姫 1

ここは、昔々にあったかも知れない、とある王国。
 
大きなお城の立派な正門前には城下町が広がり
そこから隣の国まで続く街道の両脇には
深い深い森が広がっておりました。
 
気持ち良く晴れ渡った真っ青な空に、白い雲がフワフワ浮かび
そよ風に揺れる木々の枝に小鳥たちが愛の調べを歌う、その森
 
 
・・・を、黒雪姫は必死に走っていた。
 
「姫様、いくら命令とは言え
 あなた様は王の血を引く高貴なお方。
 我々には殺す事なぞ出来ません。
 どうかお逃げください。
 人の目の届かぬ、この森の奥深くへと。」
 
 
あのクソババア、おかしいおかしいと思ってはいたけど
伝統的な継子イジメだと油断していたわ
まさか命まで狙っていたとは・・・。
 
どうすべきだろう・・・、何の用意もしていない。
あの者たちも、どうせ逃がしてくれるんなら
サバイバル道具一式ぐらい渡してほしいわ。
どこまで気が利かないの?
だからただの従者止まりなのよ。
 
 
黒雪姫は立ち止まり、木に手をついて肩でゼイゼイと息をした。
大体 “ピクニック” に、ドレスにハイヒールで行かせる?
私の衣装担当メイドたちもグルなの?
 
従者の “逃げろ” という言葉は
王の唯一の嫡子、というこの私の地位をもってしても
あの継母には敵わない、という事なのかしら。
 
こうなるまで何故気付かなかったのかしら・・・。
くそう、黒雪姫、一生の不覚!!!
黒雪姫は、木をドスッとどついた。
 
 
いえ、今更嘆いても、もうしょうがない。
こうなりゃ出来るだけ遠くへ逃げよう。
戦闘には自信があるから、ピクニックメンバーは倒せるだろうけど
規模が見えない城内の敵相手のバトルは、犬死にの可能性が高い。
 
とりあえず、追っ手が来られないところまで逃げて
落ち着いた後に、状況を充分に調査してからだわ。
 
黒雪姫は、一歩一歩、足を前へと踏み出した。
 
 
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「それは黒雪姫です。」
 
「な、何とな!!!」
 
 
驚く継母に、鏡が呆れ口調で答える。
「えええー? こっちがビックリですわー。
 そこ、驚くとこですかあ?
 フツーに考えても、年齢的にあっち有利でっしゃろ。
 てゆーか、とりあえず “この国で” って話で聞いといてー。
 世界、結構広いから、そこまで責任持てんわあ。」
 
「うぬぬぬぬ・・・、特殊能力を持っていなければ
 おまえのような無礼物なぞ、即座に割ってしまえるのに・・・。」
 
怒りに震える継母に、鏡が更に追い討ちを掛ける。
「凡人は大人しく天才の言葉を聞いとれ、って事ですわー。」
 
「おのれーーーーーーーっっっ!!!」
ガッシャーーーーーーーン
継母は、鏡の横に積み上げている皿を1枚壁に叩きつけた。
 
「そうそう、そうやってザコでも割って気を晴らしとき。」
継母は鏡をキッと睨んだ。
鏡の中には、怒りに歪んだ自分の顔が映っている。
 
「おお、いけないいけない
 シワが固定されてしまうわ。」
眉間のシワを指で伸ばす。
 
 
継母が黒雪姫を殺す決心をしたのは、この日であった。
その2年後に、黒雪姫はピクニックイベントに行かされる。
 
 
 続く
 
 
関連記事 : 黒雪姫 2  10.7.7 
 
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       イキテレラ 1 10.5.11  

音声ブログ : 黒雪姫 1 10.10.27 by かいね   

子供ババア

知人に痛恨の一撃をくらった。
 
「あしゅさんの場合、“天然” というより
 “子供っぽい” んですよね。」
 
 
・・・いやあ・・・、私も自称では散々自分の事を
“ガキ” だの、“大人になりきれていない” だの
謙遜、けんそん、け・ん・そ・ん してきたけどな、
そりゃ薄々は、これ、結構シャレになってないんじゃないか?
と、たまに本気で思ったりしてはいたけどな、
実際に人から言葉で聞くと
もんのすげえええええええええええええダメージがあるんだ!!!
 
もう、こういうとこが子供なんだろうけど
私、多分その時ショックで顔色が変わったと思うんだ。
その子供っぽいところが魅力だとか何とか
知人、むっちゃフォローしてきたから。
 
だけど私の心の中は、愕然・・・ だったよ。
超・図星☆!!!
それが私の欠点の根本だと思う。
 
 
私の中には、“なりたい自分像” というのが
それはそれは、1mmのブレもなくある。
 
上品で知的で冷たく恐そうなオールド・ミス。
ファッションで言えば、白シャツ黒タイト黒ブチめがねピンヒール
いらんちょっかいを出すと、皮のムチが飛んでくるぞ、みたいな。
可愛いより美しい、優しいより厳しい、明るいより冷めてる が好き。
 
ド素人の女教師像そのまんまで、何のヒネリもなくてすまんが
本気でこういうタイプに憧れていて
また、私なら充分に可能! と、心の底から信じていたのだ。
 
ところが、もしかしたら現実は
下品でアホウで落ち着きない凶暴なだけのバツ1になっとるかも知れん。
 
 
理想像が具体的であればあるほど、目指しやすくもなるが
失敗も、目に見えてわかるんだろうな・・・。
 
自分でも時々調子こき過ぎたりはしてる、と反省してたよ。
だけどまさか、人に全解読されているとは思わなかった。
と言うか、言われるまで自分の真の姿に気付いてなかったさ。
 
そうか・・・、私、子供っぽかったんだ・・・
と、激しく落ち込んでいる。
 
 
いくつになっても子供の心を忘れない、とか
夢みる少女、とか、私がいっっっちばん嫌いなタイプである。
大人なら大人らしくせんか! と、はちくり回したくなる。
 
よって、私はこのタイプの “子供” ではない。
自分では、大人として振舞うよう頑張っているからだ。
とすると、一番笑えないタイプしか残っていない。
 
 成長しきれていないバカ
 
悩んで苦しんで、日々考えて生きてきた結果が ↑ かよ?
 
 
ああーーーーーーーー
まだ、“赤ん坊ババア” とかの妖怪系の方がマシだぜ。
ほんと、言われたくなかった。
今、もんんんのすげえ自信喪失ーーーーーーー。
 
物忘れが良いので、明日には立ち直れる自信があるけど
ちょこちょこ思い出しては落ち込むような項目が増えたのが、気が重い。
 
 
知人も、ほんとに悪気がなかったのはわかるんだ。
とても気が合って、仲の良い関係なんだよ。
迷惑も掛けた記憶はないし。
と言うか、むしろ褒めてくれていたんだよ、話の流れ的には。
 
誰だよ? “ババア可愛い” を肯定して広めたヤツは?
いくら可愛いを目指しても、無理な年齢ってあるんだよ!
てか、“可愛い”、そんな重視するものじゃねえだろ。
年上に向かって 「可愛い」、失礼だと思うわ。
 
知人もせっかく褒めた相手が、こんな反応で
報われなくて、ほんと申し訳なかった。
私を変人認定していないと良いけど・・・。
でも、10歳以上年上の人に言って良い言葉じゃないよな。
 
・・・つまり、それだけガキっぽいんか・・・
あああああああああああああああああああーーーーーーーーーーー!!!!!
 
 
余談だけどさ、数行上で “大人として振舞うよう頑張っている”
と書いたけどさ、頑張らなきゃ振舞えない時点で
既に心は大人じゃないんじゃ? と思われるかも知れんけど、
 
紛れもない大人の年齢になったけど
子供の頃の自分が見聞きした、思い描いた大人像と自分が
えらくかけ離れている、と皆は思わんか?
 
大人の年齢になったは良いけど
若い頃とあまり根っこは変わらんけど何で? みたいに。
 
昔の大人って、もっと落ち着いていたよな?
それともそれは表向きだけで
私たちも若い子から見れば、落ち着いているように思われてるんだろうか?
 
とりあえず表面だけ取り繕えれば良い、というザツな性格なんで
落ち着いて見えるなら、それで問題なしなんだけど。
 
 
・・・って、「子供っぽい」 と言われたんだから
絶対に落ち着いて見えてはいないよな?
 
ああああああああああああああああああああああーーーーーっっっっっ

黒雪姫 2

夜行性の動物の方が危険なのよね。
日が沈む前に、登れる木を探しておかないと・・・
 
黒雪姫は枝ぶりの良い木に、よじ登った。
城の方向を確認したが、もうかすんで見えない。
今までこんなに城から離れた事はなかった。
 
今、何時かしら?
貴婦人は少食がマナーだから、空腹には慣れているけど
こんなに疲れたのも、生まれて初めてだわ。
これから、どうしよう・・・。
 
黒雪姫は、とりあえず枝に座った。
貴婦人の割に寝相最悪なんだけど、ここで眠るって可能かしら?
 
 
翌朝、黒雪姫は土手の途中で目を覚ました。
 
はっ、ここはどこ?
 
あたりを見回すと、はるか頭上に夕べ登った木が見える。
ええっ、私、あの枝から落ちたあげくに
この土手を転がって、それでもなおかつ爆睡してたわけ?
 
うっわー、姫なのに夢遊ローリングーーー?
肉食動物が通りかからなくて、ほんと良かったわー。
黒雪姫は、立ち上がってドレスをパンパンはたいた。
 
 
黒雪姫は、太陽を仰ぎ見た。
昨日は太陽を左に見ながら走った。
 
一番近い国と言えば、西国よね。
それだけに人の出入りの監視が厳しいだろうし、交流も盛んだから
そこももう私の敵になっているかも知れない。
 
このまま北に行けば、国交のない北国なんだけど
国交がないだけあって、果てしなく遠い。 道もない。
どういう国かもわからない。
・・・だけど追っ手に見つかる可能性は薄い。
 
しばらく悩んでいた黒雪姫だったが、意を決して北へと向かった。
「やっぱ、命あっての物種よねえ。」
 
 
「姫様はピクニックの途中で、足を滑らせて谷底へ・・・。」
グチャグチャになった死体が、城の地下へと運ばれた。
 
遠くで説明を受けたグロ耐性ゼロの王が問う。
「どう見ても、あの肉片は姫ひとりの量じゃないと思うんだが・・・。」
 
「お付きのメイドたちも共に落ちまして
 あの谷は急流で、あちこちにぶつかったらしく
 下流で回収された時には、もうどれが誰やら、という事らしいです。」
刑務官がすまなそうに答える。
 
「おお・・・、何という悲惨な・・・、我が姫よ・・・。」
フラフラとよろける王を、継母が支える。
「王様、お気を確かに。
 姫の事は丁重に弔って、皆で悲しみを乗り越えてまいりましょう。」
 
「后よ・・・、わしにはもう、そなただけじゃ・・・。」
「王様、あたくしもあの可愛い姫を失って悲しゅうございます。
 これから姫の冥福を祈るため、塔にこもります。」
「おお、后よ、実の子ではないというに、何と心優しい。」
「では・・・。」
 
 
継母は塔の階段を2段飛びで駆け上がった。
「鏡! 誰! 美人!」
扉を開けるなり叫ぶ后を、鏡はたしなめた。
 
「あんた、どこのカタコト外国人でっか?
 まあ、言いたい事はわかるんで答えたるけど
 読解力に優れたわいの知性に感謝せえよお?
 はいはい、あんたあんた、あんたが一番。」
 
ほーーーーーーーーっほほほほほほほほほ
継母は高笑いをした。
 
 
黒雪姫は生きている。
なのに何故、継母が一番の美人になったのか?
 
顔も洗えず、風呂にも入れず、服も着の身着のままどころか
美しいドレスをビリビリと破り裂いたハギレで
かかとを折ったパンプスと足を、グルグル巻きで固定し
(かかとの折れたパンプスは、何故か普通に歩けない)
長い髪が邪魔にならないようにターバンにし
ケガ防止に拳にも巻き
木の枝で槍を作り、見つけた果実はツタでくくって肩にかけ
オオカミに育てられた少女のような風情で
森をさまよっていたからである。
 
美というのは、清潔感が大切なのだ。
 
 
 続く
 
 
関連記事 : 黒雪姫 1 10.7.5
       黒雪姫 3 10.7.9
       
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       イキテレラ 1 10.5.11  

ババアのメイク

ここ数年で40代用のメイク雑誌が出現し、とても喜ばしい。
ほんと、「待ってました!」 だったよ。
もちろん買って読んださ。
 
だけど、お手入れは高級化粧品
切った塗った埋め込んだ引っ張った注入した、が当たり前。
お手入れと外科施術で若さを保っているので、メイクは普通の方法。
 
アホか!
 世のババアが全員、金に余裕があると思うな!!!
 
 
と言う事で、その類の雑誌の講読は止めた。
昨今のTV雑誌では、いかに若く見られるか、に焦点を当てとるが
 
 日本は結局、若さ信仰がやめられんのか!
 
私は私の年齢を謳歌しつつ、美容をしたいんだ。
ほんと生きててすいません、な人格ではあるが
それでも生きてる奇跡を満喫したいんだ。
 
だから若さなどという、昔の事にこだわりたくない。
若さは若い者に任せとけば良い。
 
 
そんで美容雑誌の言ってるババアメイクは、何か違う。
一般ババアは、ああいう能動的なメイクじゃなく
とにかく、汚く不自然にならない事に心血を注ぎたいはず。
 
私のこの感覚、他のババアとズレてるか?
巷で “魔女” とか呼ばれている、ああいう女性たちと違って
フツーにババアになってる女性には
メイクで遊びたい気持ちなど、なくねえ?
 
私は体型は充分に魔女クラスだけど
顔がブサイク過ぎるんで、メイクで自分を主張はしたくないぞ。
他の方面でハッスルしたいんで
ツラは清潔感ときちんと感を出したいだけだ。
 
 
こういう想いで、ババアのメイクシリーズを書いているんだけど
私の出す情報が正しいとは言えない。
 
私の年代の、美容の正解を見聞きした事がないからである。
自分で試行錯誤するしかないのだ。
私の年代、もしかして過渡期かも知れない。
 
メイク雑誌もせいぜいが40代までのメイクだろ?
こっから後が混乱時期なのに、プロは指導してくれない。
一番汚い年代に、どうしろって言うんだよ?
 
 
でもババア予備軍の者たちよ、、恐れる必要はない。
私も以前は、全方位砲撃オッケーの体勢だったけど
何だか最近は、戦闘は年下に任せてしまうのだ。
いわゆる自分では動かない重役体質?
これになっちゃってさ。
 
引退とかしたんじゃなく、自分の価値の幅が広がったんで
美容面は、お世辞だけでもうで腹一杯、みたいな。
 
弱気? ふざけんな!
普段から努力しとかんと、お世辞も言うてもらえん
それがババアだ!
 
 
美容に興味がある人は、どうも攻撃的でイケイケで
若い内はそれでも良いんだけど、真のババアになったら
心が菩薩になってるんで、美容も合わせて
大らかな心でやりたいんだよな。
 
よって私の美容記事は、最低限で消極的な内容なのだ。
フツーのババアの、最善な美容を探っていきたい
という野望を秘めて。

黒雪姫 3

山ぶどうを頬張り、種をペーッと吐き出しながら黒雪姫はイラついていた。
ああ、肉が食いとうございます、油ものが食いとうございます。
毎日毎日、植物だけじゃ力が出ないわ。
 
にしても、この森、もう4日も歩いているのに
終わりどころか、何の変化も見られない。
北に向かっているのは確かなのに、樹木の種類も変わっていないし。
黒雪姫は、太陽の位置を再確認した。
 
 
1日の終わりには、寝る前に槍の柄に傷を入れる。
そうしないと、日数の感覚がなくなるからである。
ついこの前、秋節祭が行われたばかりだから
これからどんどん寒くなる。
 
マジでヤバいわ
この時期が一番、食い物が多く実る季節だけど
早いとこ人里にたどり着かないと、冬になったらアウトだわ。
 
明日は少しペースを上げましょう。
ここまで来ての方向転換は、一番してはいけない事。
このまま行けば、いずれは北国の領土に行き着くはず。
 
国交がない遠さ、というのをナメてたわ・・・
黒雪姫は、北へ向かった事を少し後悔していた。
 
 
木の上で寝るのは、相変わらず慣れない。
朝になって気が付くと、必ず落ちている。
しかも打撲とかやっている。
 
もう、最初から地面で寝ようかしら?
結局落ちてるんなら、ケモノ避けになってないし。
 
黒雪姫は、また地ベタの上で目覚めた事にウンザリして
そのまま仰向けに寝っ転がっていた。
 
 
・・・ん?
地面に付いた後頭部に、微かに振動が伝わった。
慌てて耳を地面に付ける。
 
誰か近くを通っている?
 
黒雪姫はそのままズリズリと這いずって、茂みへと身を隠した。
世の中、良いヤツばかりとは限らない。
 
 
しばらく辺りを伺っていたが、何の動きもない。
茂みから茂みへとほふく前進をしていたら、匂いが漂ってきた。
 
こ、これは飯の匂い!
高貴な鼻では、多分ホワイトシチューと推測!
 
ど、ど、ど、どっから?
黒雪姫は、なめた指を掲げた。
 
ほぼ無風だけど、あっちからの空気の流れを感じる。
きっとあっちに民家があって、そこで飯を作っているんだわ!
さっきまでの用心深さを全忘れして、黒雪姫は飯の匂いへと突進した。
 
 
たどり着いたのは、一軒の民家。
都会に疲れて田舎を美化したリーマンが憧れるログハウス。
 
おおっ、家!!!!!
走り寄った黒雪姫は、一瞬ちゅうちょした。
・・・何かこの家の作り、やけに小さくない?
 
ま、私の実家、城だし、平民の家はこんなもんなんでしょ。
窓から覗き込むと、人気のない家の中のキッチンでは
鍋から湯気が上がっている。
 
 
おっと、火を点けっ放しで外出しちゃいけませんわ。
親切なこの私が、消火して差し上げましょう。
 
うりゃあ! ユダも見惚れた南斗水鳥拳!
アーンド、ピッキング。
 
黒雪姫は、かかと落としで窓ガラスを蹴り割り
手を差し込んで、窓のカギを開けた。
 
 
 続く
 
 
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2010年 参議院選挙

すんません、今日は何の価値もないグチを垂れ流す。
もう、機嫌が悪いったら。
ブラック・マンデー!!!
 
 
土曜の夜に、ニンテンドーDSをしながら
ゴルゴ13の録画を延々観てて、気が付いたら夜中の3時過ぎ。
そんで慌てて寝たんだけど、当然翌日の起床は昼過ぎだわな。
もうそれだけで、その日がやる気なしにならんか?
 
時計を見て、ああ・・・ と落胆して
渋々布団を畳んでいたら、背中グキッだよ!
 
5月から雨が多くて、布団も干せん日々が続いて
布団乾燥機は持ってるけど、15年ぐらい前ので
電気代や発火率が高い気がして、恐くて使えないんだよ。
 
だからうちの敷き布団、すっげえ重くなってるんだ。
あんな鉄板級を敷き畳みしてたら、そりゃ筋がやられるわ!
 
 
そもそもさ、何で華やかな週末の夜にゴルゴだよ?
これはひかりTVの録画なんだけどさ、何でゴルゴ?
他にもっと観るべき番組がたくさんないかあ?
しかし、ここの一番のポイントは
 
週 末 の 夜 に 予 定 な し
 
ここじゃないか、と思うんだ。
 
どんだけ孤独老人、しかも病弱なんだ? と
自分を責めて責めて責め抜きたいわ!!!
 
 
で、日曜の選挙、実はどうなったのかよく知らん。
投票には行ったけど、前回の衆院選の民主圧勝のトラウマで
恐くて選挙番組を観られなかったんだ。
 
ドラクエ9やってたよ!
ゆとり世代とは程遠いけど、自主ゆとり乙だよ。
ほんと、いいババアが情けないよ。
 
で、さっきニュースで見たら
自民ちょい勝ちのようで、ちょっとホッとした。
日本国民の皆様、信用しなくてすまんだった。
 
 
岡部まりが落選したのが意外、みたいに言われてるけど
それ、当たり前じゃないか?
何でタレントに政治を任せなきゃならんのだよ?
百歩譲って、平和時ならともかくも。
 
大体さ、選挙カーで 「お願いしますお願いします」
だから何をだよ?
あんなん、TVの音が聞こえんから
絶対にこいつだけには入れん! と思うだけだぜ。
ああいう選挙のやり方こそ、旧態然としている、ってやつだろ。
 
今の政治の何が悪くて、そこをどういう方法でどうしたい
こういう事を周知してもらえる事をしてくれよ、と言いたい。
 
 
とか言ってるけど、熊本時代はTVでする選挙演説を観てたし
新聞についてくる候補者のプロフィールも熟読してたんだよ。
 
そこで気が付いたのが、その手の作戦は
共産党が一番上手いんだ・・・。
それだけで判断すると、あやうく洗脳されかけるんだ。
 
そういや、元共産党幹部だったうちの父が言ってたけど
共産党は議論させたら絶対に負けないんだそうだ。
 
これを知ってから、そういう候補者の主義主張も
アテには出来なくなった。
どうせ選挙前は皆、調子の良い事しか言わんしな。
 
 
では何で選ぶか、っちゅうと、もう答はひとつだろ。
“日本に対する愛国心” を持っていて
日本人を差し置いて、外国人に優遇措置を取らない党。
 
果たして、こんな党があるのか怪しいものだが
とりあえず民主党は日本にはいらない。
 
私はこういう考えで投票した。
この考えは、皆に押し付けまくりたい。
 
 
以前に、日本国籍を取るのなら日本人として歓迎する、と書いたけど
中国の女性が日本国籍を取って
「それは便宜上で、私は中国人です。中国人は皆そう。」
とTVで言っていたので、ネットでも少し調べてみた。
 
結果、私の中では少なくとも中国人は
日本国籍を取っても、日本人扱いはしない。
むしろ、日本国籍を取らないでもらいたい。
 
日本を愛して、日本のために想いを馳せる人だけ
日本国籍を取ってほしいと願う。
 
 
愛国心を持つのが右翼と呼ばれるなら、私は右翼で良いよ。
戦争? 他国が日本に害を及ぼすなら戦うに決まってるだろ。
 
自分からは絶対に、他国に食って掛かる事はしない。
それが太平洋戦争以降の日本人。
だから現代の日本が起こす戦争は支持する。

黒雪姫 4

「あの・・・、もし、起きてくださらんかな?」
「んあ?」
体を揺さぶられた黒雪姫は、目を覚ました。
 
あら、いけない、満腹になったらつい寝てしまったようですわ。
「って、ええっっっ?」
 
 
目の前にズラリと並ぶ小人たちに、動揺させられる。
「ああ・・・、疲れてるのかしら?
 物が何重にも見える・・・。」
 
目頭を押さえる黒雪姫に、小人が優しく答える。
「いいや、わしらは7人いるんじゃ。
 ほれ、ちゃんと服の色も違うじゃろ?」
 
「あら、それは失礼いたしました。」
改めて小人たちを見回す黒雪姫。
 
 
「・・・えっと、皆さん、児童じゃないですよね?
 白髪だし、シワだらけだし、肝斑あるし
 もしかして、人権に守られてる人たちですか?」
 
「問題発言はやめてくださらんかのお。
 わしらは妖精じゃ。」
「あっ・・・、そっち系でしたか・・・。
 どうもすいませんでした、では私はこれでおいとまを・・・。」
 
ヘコヘコと頭を下げながら、中腰で出て行こうとする黒雪姫を
小人のひとりが止めた。
「待たんか!
 おまえさん、ここにいて何を言うとるんじゃ?」
 
「はいいいいいい?」
「ここは妖精の森じゃぞ?
 ここにいるという事は、おまえさんも妖精だという事じゃ。」
 
「いいえ、とんでもない、私は正常・・・ゴホッ いえいえ、人間です。」
「人間? 嘘付け!
 そのキングコングのような風情
 どう見ても野人じゃないか!」
 
 
や・・・野人・・・・・・・?
 
この言葉に黒雪姫がブチ切れた。
「あーーーーーーーっ、もうーーーーーーーーっっっ!!!!!
 殺されかけて国を追われて何日もさまよって
 あげくが人外扱いかいーーーーーーーーーっ!」
 
ドカッと殴った壁にボッコリ穴が空いてしまったので、小人たちが慌てた。
「ち、ちょっと、落ち着いてくれ。
 人間だと言うのなら
 何故おまえさんがここにいるのか説明してくれんか?」
 
黒雪姫は、止める小人たちを両腕にぶら下げたまま話し始めた。
 
 
「私は東国の王のひとり娘でした。
 ああ、別に姫という事で、身分の差など気にする必要はありませんのよ。
 己の分をわきまえて接していただければ、それで充分ですわ。
 ほほほ。」
 
小人たちがドン引きしている空気も読めず
黒雪姫は、一通りの説明をした。
 
 
「うーむ、どうにも解せんのお。
 あんたが国一番の美女だって?」
 
「ええ、まあしょうがないのですわ、そこは。
 うち、山岳民族の国で、ゴツい女が多くって。
 そんな中でも、権力で美姫を嫁に貰える王のもとに生まれた娘が
 とりあえず一番マシなツラになるのは当然でしょう?」
 
「マッチョブス揃いの国、っちゅう事じゃな?」
「ま、平たく言えば。」
黒雪姫は、あっさり認めた。
 
「そこに、えらく美醜にこだわる後妻がおいでになりやがって、もう・・・。
 少々美人だったとしても、30代と10代とじゃ話にならないでしょ?
 それを 『小娘には負けない!』 とか、周囲を威嚇しまくって
 “あえての” だの、“まさかの” だの、いらんオーラむんむん放出で
 ほんと肉食系熟女って、手に追えませんのよ。」
 
 
「ふむ、皆、この娘は嘘はついてないようじゃ。」
「じゃあ、本当にこの娘は人間なのか?」
「うむ、風鈴が鳴っていない。」
 
「風鈴?」
小人は窓の上に掛けてある風鈴を指差した。
「あの風鈴は、風によって鳴るのではなく
 誰かが嘘を付くと鳴るのじゃよ。」
 
黒雪姫は妖精界の不条理に目まいがした。
「・・・そんなもの置いといても、誰も損しかしないような・・・。」
 
 
しかし少しだけ誘惑に駆られ、風鈴の側に何気なくブラブラと近付いた。
そして誰にも聴こえないような小声でつぶやいた。
「・・・・・・・・ 私は美人。」
 
チリンチリンチリンチリンチリンチリンチリンチリン
 
「おおっ? 凄い勢いで風鈴が鳴っておるぞ!」
「誰かとんでもない大嘘を付いたのか?」
 
小人たちが大騒ぎする中、黒雪姫は険しい表情でその場を離れた。
 
 
 続く
 
 
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オードリー ローズヒップ

 オードリー ローズヒップ 10.7.14
オーガニックコスメは、ほとんどがヨーロッパ製である。
たまにオーストラリア、アメリカを見かけるぐらい。
そこに、日本製の “自然化粧品” を発見。
意外にも、日本にもオーガニックコスメメーカーが結構あるみたいだ。
 
オードリー・インターナショナルという会社の、ローズヒップシリーズ。
山形で作られている無農薬のローズヒップを配合した天然コスメ。
水分はすべて白樺樹液で、水は1滴も使ってないそうだ。
ローズヒップは肌のハリに効果があるので、興味を持った。
 
 
 
お試しセット ¥840
 
ローズヒップの石鹸 15g (70g ¥1260)
ローズヒップの化粧水 10ml (100ml ¥3990)
ローズヒップのクリ-ム 3g (30g ¥4830)
 
 
 
¥578円分だから、ここのセットはかなりの割高。
 
 <全成分>
 
石鹸 : 石鹸素地、シラカバ樹液、ローズヒップエキス
 
化粧水 : 白樺樹液、セリシン、ローズヒップエキス
      黄カラスウリ完熟果肉エキス、ローズ油、ゼラニウム
 
クリーム : ホホバ油、ミツロウ、セリシン、白樺樹液、
       ローズヒップエキス、ローズ油、ゼラニウム
 
 
クリームがニキビができてダメだった。
私にはどうもミツロウがニキビの元になるらしい。
ミツロウだけじゃなく、シアバターとか
植物性ワックスは、私の顔の皮膚との相性が悪いんで
ほんとオーガニックコスメのクリーム系を探すのに苦労している。
 
ザラザラした感触なので、手の平でよく練らないと塗りにくいけど
ベタベタした使い心地で、翌朝もしっとりしている。
乾燥肌の人には向いてるような気がする。
 
使い心地は、ちょっとタウトロッフェンの
サンドロンバームを思い出した。
 
 
化粧水は、・・・割に水・・・。
でも匂いがすっごく良い。 すぐとぶけど。
他のオーガニックコスメの化粧水よりは潤いがある。
すぐ乾燥するけど。
 
 
石鹸は、何かものすごくしっとりする。
匂いはよくある無添加石鹸の匂い。
油っぽいあまり良い匂いじゃない、あれ。
泡立ちは、普通 ~ 良い の部類。
 
石鹸の表面がデコボコで、手作り感のやり過ぎ演出だと思うんだが
冬に向けてなら、この石鹸は良い、と思う。
 
 
この化粧品を試したのが暑い時期だったのが、もったいなかった。
オーガニック系は、涼しい時期に試すべきだという気がする。
暑くもなく寒くもない時期。
 
何? その都合の良い季節限定は、と思われるだろうけど
正味な話、オーガニックコスメはな、理想的な湿度と気温の時じゃないと
使 い 心 地 が 悪 く て た ま ら ん のだよーーー!
 
国産だろうが外国製だろうが、自然派コスメっちゅうのは
暑い時期はベタつくし、寒い時期はパサつくし
ほんと、己の肌の機能に大部分を期待、みたいな作りなんだ。
 
これはもう、しょうがない事として割り切って
創意工夫で乗り切るしかないのだろう。
 
ちなみに私の場合、普通の化粧品では冬は楽勝だったけども
夏場のお手入れは、やっぱり苦痛だったな。
日本の夏というのは、どんな化粧品も邪魔になるもんさ。
 
 
で、この化粧品、お勧めか?
 
・・・うーん、妙な期待感はある。
寒くなったら、また買ってしまうかも。
 
化粧品って、ほぼ8割が夢で出来ている、というのが
コスメマニアのなれの果ての私の結論なので
そういう意味では、オードリー、上出来だと思うんだ。
 
メーカーも、こんな感覚の持ち主には何の評価もされたくないだろうけど
ほんとすいません。

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